新しい薬局 / 「減処方 de-prescribing」 / スタチンと糖尿病
新しい薬局がクリニックの直ぐ側に開設されることになりました。ご連絡をいただいて、びっくりしたのもつい最近。
ありがたいことです。
医薬分業のため、お薬の処方をしていただける薬局さんは必須。
これまでずっと一緒に悩んできた、ファルマルシェ薬局のスタッフさんがクリニックのあるビルの下に支店をつくってくださることになりました。
クリニックの減処方(de-prescribing)などの事情を把握されています。このWall Street Journalの記事がまとまっています。僕だけでなく長谷川先生や山田先生も同じく処方は最小限にしています。
ウイルス感染症に抗生物質は不要ですし、高熱でなければ解熱剤も不要。生活習慣を整えていくと、糖尿病や高血圧の薬も減らしていけます。吸入薬や外用薬を適切に使ったほうが良いことも多い。
不用意なスタチン処方が糖尿病を悪化させる可能性も指摘されています。家族性高コレステロール血症以外の方には、お薬不要と説明してます。ましてや閉経後女性の生理的高コレステロール血症にスタチンは不要だと思っています。こういった報告もあります。
高コレステロール血症を良くしようとしたら、よりカラダに悪さをする糖尿病になってしまった、では本末転倒。今日もスタチンを飲み始めてから、耐糖能障害が悪化した生活習慣病の患者さんに栄養運動管理を説明してω3に変更しました。
今回の薬剤師さん方は、僕らを理解しています。さらにお互いの忙しい時間をやりくりして、作戦会議を繰り返し行っています。利便性がまして、患者さんへの説明も丁寧に行えそうです。
未来型クリニックの進化を続けていこうと思っています。