メディカルスキャニング / 正しい医療情報 / 訃報
今日は、いろいろあった日でした。本当にいろいろあった。
TVプログラムから校正の問い合わせがありました。メールでお伝えした後、再度のオファーがありましたが、医療的に不正確なことについての話題だったのでお電話でご説明してお断りさせて頂きました。申し訳ございません。
午朝日が傾き午後にさしかかる中、お手伝い頂いている医科歯科大学の山田先生と患者さんの接遇について語り合いながら診療を続けていました。総合病院とクリニックの勤務には、スキルが少しだけ違います。
午後にさしかかりそうな頃、一本の電話が鳴りました。ああ。
軽微なきっかけを元にして、大きな病気を克服されようとされていた方の訃報でした。東北を興そうと、大阪の化学メーカーからベンチャー代表に移動された方でした。彼がうれしそうに、以前のクリニックにいらした夜のことを今でも思いかえします。『先生みたいな人がこんな小さなとこにやっていることが不憫で、僕がきたら再診料とれるでしょ』とおっしゃっていらっしゃいました。写真をとっておけばよかった・・・
『ここは本当に小さなクリニックだだから、あなたにふさわしい病院にかかって下さい』と何度もお願いしても、大阪から時々いらして下さっていました。仙台に拠点がうつるころ、やっと東北大学に主治医をつくっていただきました。
その後、軽微な異常に嗅覚が反応しました。主治医の先生にご連絡し、東北大学で本当に洗練された先手をうった治療を続けられていたとのこと。極小さな病変なので完治だったはずだったとのことなどを初めてお伺いしました。もう一度だけお会いしたかった・・・
クリニック診療後、メディカルスキャニングの方々が見えられました。画像解析センターの事などを再度確認しあいました。懇意にさせて頂いていた先生と良いコミュニケーションを頂きました。
『先生からの依頼は、本当の疾患が隠れているので職員共々緊張します』とおっしゃってくださいました。うれしかった。けれども、電話を思い出し哀しかった。
誰も見つけられない軽微な変化を頑張って見つけて、優秀な先生たちがどんなにチカラを尽くしても救えない命がある。
僕の方が出向きたいと申し上げたのにも関わらず、先方からクリニックに来て下さった先生がた。来て下さった先生は、偶然お世話になっている井部先生をご存じの聖路加病院の先生でした。
若い先生たちに、クリニックでOJT(現場での臨床トレーニング)をして頂いています。もう1人の青梅の先生も。ミラクル。
医師は人が人を助ける効率化が難しい仕事。今日は、そういった事を思い出した日々でした。
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