映画『ダンケルク』 / 人の命の大切さ
ダンケルクをオフの時間を縫ってに見に行きました。
ひたすらサバイバルするお話ですが、圧倒的な兵器の力の前の人命の儚さが描かれています。ただ、砂浜で列をつくることしかできない。
いつも、失われるのは若い人の命。
上層部の方々の密約も桟橋で語られます。
決死の覚悟の民間人の活躍も感動しました。けれども、それよりも失われていく人々への悲しさが大きく勝っていました。
クリストファー・ノーラン監督は、美しい風景とその場にいるような画像で物語を淡々と紡いでいきます。説明は全くなく、起きている風景が映し出されていく。
絶対に殺し合いである戦争はしてはいけない。どこにも到達点も達成点も、何もない。虚無と絶望の世界です。人が大人になるためは、言葉を覚え、ワクチンを打って親が心血を注いで、仲間を作って・・・と膨大な努力が注がれる必要があります。
それが、雨あられのように降り注ぎ捨てられる弾丸一つでいとも簡単に失われてしまう。
若者に是非見てもらいたい映画だと思いました。彼らの命を彼ら自身が守るためにも。
あらかじめ『ダンケルクの戦い』を調べておくと、より深く映画を理解することができます。国際学会の資料もそろえ終わり、良いオフの時間になりました。
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