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2018年5月13日 (日)

2018年度医局説明会 / 東京医科歯科大学神経内科・脳神経病態学 / 若者と心を通わせた日

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若者の医師たちがあつまって、自分の将来を考える〝入局説明会〟が神保町で開催されました。

公立は、質素なのでプロントや居酒屋さんです。今年は、新人の希望者が少ないのでは・・・と医局員のメーリングリストでも懸念されていました。

けれども、ふたを開けてみると大盛況でした。ほぼ満席。新人さんだけで、何十人もいらしていたとのこと。持って行った名刺も、渡し終わってしまいました。

〝どの科にいくか、も重要だけれど、どんな医局に所属してどんな気持ちで働き続けるか。心の負担をへらせるか、も大切〟とお伝えしました。

僕らの医局は多様性を大事にしてきました。出身母体が何であれ、患者さんのために一生懸命やれば評価されます。優秀な石橋先生が助教授になった報告もあったけれど、彼は群馬大学卒です。これからの医局を支えて行く人。

隣に座られた、やさぐれた僕に穏やかに語りかけて下さった方は、浜松医科大学の方でした。ありがとうございました。

沖縄から東北まで、日本中の若者の医師が来てくれることに本当に涙がながれそうだったし、実際、少し涙ぐんでしまった。工学部を出て、社会人をやってから入局してくれた方もいた。沢山おはなししました。

招待されたサイエンスロボティクスの会合でかいま見た、マイクロマシンで病気をなおしたり、ロボットが人の機能を補完したり、治癒を促すという未来。

地球の裏側でロボットを使った遠隔治療もなされるようになりました。そのマシンを支えているのは医師ではありません。診断や禁忌のアラートもワトソン君とても優秀。工学部が人を治す日はすでに来ています。

医師の意味づけが変化していっています。人が人を癒やすという意味を考え続けた人間だけが、仕事を続けられると思う。

マスデータを元にして、これまでなかった業種の人々と一緒に人を救っていくことになる。〝何々先生〟といった医師の個人への依存度は明らかに低下して、標準治療へ向かう。それを考えつづけることが、僕らのつとめだと思っています。医師の意味づけの変化を、工学に明るい若者と話ししました。

Photo 医局長や、ベテランの先生と記念撮影。総合診療会に行くという彼との会話は、即席の漫才みたいだった。

志を一緒にして、世の中のためにはたらいていくというのは、とてもうれしいものです。僕らの医局は、仲間であって助け合うというベースを共有しています。

そして、その先に、個の違いを尊重して共存する。出身母体がどうでも、頑張れば評価される。それが、システムの強固さにつながっていると思っています。

僕は、神経内科で開業医として生きていく、ということの具体的な話を若者にしました。そして、大学ともつながっていることも。医局のローテーションを外れても大学医局とともにありたいのなら繋がり続けられるように、偉い先生たちが主導して同門会というシステムを作ってくださいました。

アカデミズムの頂の側に居させていただくことは、常に進化する医療では必須だと考えています。大学からクリニックにいらしている先生から、新しい治療方法や診断の仕方を伺うこともありました。

<若い先生たちへの業務連絡です>
東京医科歯科大学の神経内科は、常に進化を続けています。今年最初の説明会は終わりましたが、繰り返し説明会は開かれます。お知らせの欄を参考にして、どうぞご参加ください。

M2やM3つまり4−5学年のころから、毎年いらしてくださっている先生もいらっしゃいます。毎年お会いしていた方に〝今、何年目でどこに勤めているの?〟と尋ねると〝あはは、わたし、まだ6年生です〟といった会話を交わしたこともありました。

会合に参加できなくても、医局にメールして下さっても大丈夫です。門戸は開かれています。よろしくお願い申し上げます。

Hoold2018

久しぶりに、HOWOLDをやってみました。他の先生の年齢もほぼ正確でした。いつも、僕は10年以上下になってありがたい限りです。

今や副院長に成られた先生に頭をぐしゃぐしゃいじられて引っ張られて、〝ウィグじゃないの?染めてないの?〟と聞かれたけれど、〝白髪ないです。地毛です。痛いです。〟と答えました。しばらくあっちこっちで引っ張られて〝痛いです〟を繰り返しました。

尋ねられた先生には、携帯に記録している血圧や運動時脈拍、採血などのバイオデータをお見せして合格をいただきました。まわり全員プロの医師なので、ボディチェック厳しい。

週刊文春の〝老けない〟シリーズのお手伝いをしていたので、還暦も見えてきているにしてはお手伝いしても良い資格はあったかなと。実年齢を言ったら、若い先生もビックリしていました。僕は、彼らの親より年寄りだったりしたから。

リサーラで摂取しているオメガ3のおかげかもしれない。継続が大切な気がします。若者と話すことも。皆、年寄りロートルをかまって下さってありがとうございました。

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01.鹿児島の薬剤師 笹川だいすけ」カテゴリの記事