鯛のタイノエを焼く / ゆっくり食事を作る / 哲学者の散歩
程度の良い九州からのキダイが手に入ったのでウロコをとって、さばき始めました。刺身にもできる鮮度。夏になると痩せていってしまうから、ギリギリ。
鯛の舌って、こんなにおおきかったのかと取り出してみるとタイノエでした。
図鑑とかで、〝エイリアンな寄生虫だけれど、縁起は良い〟などと記されていたものの、形が苦手でした。結構しわく硬くて、この感じは小さなニホンザリガニに近い。ダイオウグソクムシかと思ったけれど、足の形が違います。
ダイオウグソクムシは、せんべいになるぐらいおいしいらしい。鯛と一緒に焼いて食べてみました。
香りも味も新鮮なエビ。やっぱりザリガニだったんだと思う。
残った半身は、ぶどう山椒とあごだしで炊き込みご飯にしました。
一緒にたきこむと鯛の皮の匂いの香ばしさが減るので骨とお頭は、あらだしにしました。煮立たせないようにゆでていきます。
三つ葉を入れて、十割そばを作ろうかと考えています。あるいは、焼いた鴨とセリをいれるだけで立派な汁物になります。
料理を作ることは、ゆっくりした工作みたいなものだと思っています。
作業になるとつらいだろうとおもう。毎日、作り続けないといけないのなら、すこしつらいかも。暗い早朝から、鯛の身を外しながら、骨をセッシでとりながら色々かんがえていました。
ひとりの細々とした繰り返し作業は、人間の脳に何かを与えます。
哲学者の散歩のように。
僕はタイノエや鯛飯のことしか考える脳が無いけれど。
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