To the moon and beyond / 月面着陸の再起動 / 月の向こう側
BBCニュースで月面着陸が再計画されていることが掲載されています。
なんと10年以内。
Fly me to the moonどころか、月の先にまで行こうとしています。
人間は、想像して色々なものを作り上げていききます。
物理法則や素材開発、金属加工、エンジン作成、宇宙服の縫製、食事、トイレなどたくさんの物事を、世界中の英知を集めて一つに組み上げていき、宇宙に飛び立っていく。
国威発揚や政治的なものもあるかもしれません。
でも、宇宙や昔の恐竜の骨発掘、マンモスの再生なんかは、誰かの指示ではなく、それぞれの人の“やりたい”という気持ちに沿ったものだと思います。
他の何にも依存しない、個々の人のエネルギーから発せられるベクトル。
デカルトやパスカルが語っていたものと近いかもしれない。
そのベクトルが、月の向こうにまで広がっているという報道と読み替えることもできます。
素晴らしい。
重力から解き放たれ、空気もない、過去の人々がみたこともない宇宙へ。
地面や地域に依存する関係性や縛り、地上の小競り合い、騒動などは全て意味を失う。
そこにあるのは、その人の脳が作り出す“やりたいこと”のみ。
SFで出てくる宇宙で生まれ宇宙で育った人々・スペースノイドも今のところ、地球人の想像に過ぎなくて本当のところははまだわからない。
新しい関係性で、人々は暮らしていく。
自由。
X線観測チャンドラによる観測にて、ブラックホールが光速で回転していることを観測したことも報道されていました。
ブラックホールの存在により放出されるX線を観測した結果とのこと。
東京の片隅にあるクリニックの片隅で、フィナンシェというお菓子はファイナンスの意味で、金のインゴットを意味することを教わりました。
僕は、不思議な感覚につつまれました。
人間の脳は、目の前のお菓子フィナンシェに金色の古代硬貨を見出しながら、次の瞬間は銀河の向こうのブラックホールや月を経由する有人宇宙船をCGのように映像化する。
脳は記憶をもとに映像を作り、脳の視覚野は、その脳内に作り出された映像を実際に見ていると言われています。
『今見ているペンギンの手は何色ですか?』と聞くと、脳内にペンギンの絵が再生されるのと一緒です。
この、脳が作り出す自由な発想が新しい希望を生み、夢を作っていく。
僕は、クリニックの白い天井を見ながら、同心円状に僕を守ってくださっている方々を想像していました。
美しい透明な波紋。
流されてそこに存在するのではなく、みんなも僕も自主的に存在する水分子の一つ。
それは大海原を漕ぐ船の映像につながっていきました。
碧色の海とまぶしい太陽、オール・櫂をこぐ人々の力強い姿の映像となり物語はつづいていく・・・
両方の診察室から患者さんと医師たち、栄養相談室から患者さんと栄養士さん、処置室からの看護師さんの遠くからの声たちが和音に。
たくさんの人たちが集う場所になりました。
和音の中で、国家資格をもっている人々の教育の場にクリニックがなれるように考えていました。
今日来てくださっている栄養士さんたちと、楽しい未来の話を皆でしていたことを思い出しながら。
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