臨床栄養協会40周年記念で河盛先生にお会いする / 栄養と運動・ヒポクラテスの示した道しるべ
臨床栄養協会40周年記念講演会と神経学会関東地方会に伺ってきました。
砂防会館では、横田神経内科教授に偶然お会いして次の会合の予定をお伺いしました。久々にお会いして医局の会合の話を直々にお伺いするのもいいものです。開業しながら、なんとなく若い医局員の気持ち。
記念講演をなされた河盛隆造先生。順天堂大学と医科歯科は隣。
以前、一緒に患者さんメタボリックシンドローム啓発用のパンフレットを作りました。先生の文章と指示にしたがって、僕が絵を描きました。
先生の糖尿病の講演会はいつもインスパイアされます。
「本当に良い薬は、欲しいところだけに効く薬」というヒポクラテスのお話から始まりました。
その後は、インスリンとグルカゴン、細胞内シグナリングを肝臓と膵臓を中心としてお話されました。
ヒポクラテスは、「食事を考えること、筋肉を鍛えること、自然のそばにいて大切にすることが、健康を守る」と言っていることを思い浮かべていました。
すると、Sportologyというスポーツを科学する学問を立ち上げたとの話題に。
ご挨拶に続いて、クリニックレベルでのSportologyについてしばしお話しいただきました。
タンパク質アミノ酸のプロフェッショナルで金沢学院大学教授の木戸先生、野口先生、松島先生、樫山局長さんがたと歓談しました。
河盛先生の講演会についてや、管理栄養士さんの教育システムについて有意義なお話ができました。
栄養を整えることで、早期の糖尿病や高血圧から離脱できることなどについても意見交換しました。
帰りの電車内で冊子をめくっていると、評議員にクレジットされていることを見つけました。僕を育ててくださり、今も一緒に働いている優秀な先生方を思い浮かべ感謝の気持ちを感じていました。
これまで僕は、幸運にも脳、栄養、運動を高いレベルで学ぶ機会に恵まれました。場所も在宅から大学病院まで様々な場の医療を学びました。医療者や一般の方への先生役になってからも久しい。それを発表したり印刷された文字に刻んで一つずつ形にしてきました。
その経験とノウハウをエンジンとして、社会に還元して働き続けることが僕の仕事だと改めて思いました。
毎日よりよい医療を一つずつ地道に患者さんに運んでお渡しする仕事。
古代ギリシャの医の達人、ヒポクラテス。
彼の言葉・格言のように、栄養と運動を伝えられる良質なクリニックを目指していきたいという思いを新たにした日でした。
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