花の詩 / 透明な音を聴く
風と花
透明な空のかなた 冷たい空に鳥が舞う
列車の扉がうごき 朝陽にホコリが舞う
カゼの流れは そこにある
でも、僕には
それを見ることができなかった
君が思っていることも君の言葉も 風のよう
君が感じることも君のぬくもりも 風のよう
確かにそこに存在したはずなのに
感覚が盲目で すりぬけて
僕はそれを見ることができなかった
風に流されていった君の白い吐息
大切な記憶すらあいまいになる
存在の記憶すらあいまいになる
グレー色にあいまいになる
ああ、 花が揺れている
風に吹かれてゆれている
僕はぼんやり眺めている
君といた夕暮れ
君が感じていたこと、君が思っていたこと
僕は見ることができなかった
揺れる花をみて
見えない風を感じればよかったと
手遅れながら気がついたんだ
僕は、君の髪をゆらす
風を聴くだけでよかったのに
ただ斜めに差し込む夕陽が
澄んだ瞳のとび色を染めていた
僕はわがままな感傷にひたっていた
自分勝手にそうしていただけだった
君を輝く風の中にとり残したまま
揺れる花を手掛かりに
透明な君の風をよむことができたなら
僕らはもっと理解しあえた
揺れる花をみて
風向きに気がつきさえすればよかったと
手遅れながら気がついたんだ
僕は、君の髪をゆらす
風の音(ね)を聴くことができなかった
その痛み
そのうずき
その存在
それだけは失われないと信じたい
手遅れながら気がついたんだ
揺れる花をみて
どんな時間もそれ自体が輝きだったこと
風の音を見つけさえすればよかったと
(lyrics by 優仁)
今週は、偶然花の名前がつくかたが数名良くなって来院された週でした。
花の詩を編んでみました。
かわいい曲をおねがいしています。
みんな、自分で考えて自分の足で歩き始めることができました。
よくなって良かったです。
年末年始は、収録に向けてのプレゼンファイル作成とクリニックの作業。
来年も頑張ろう。
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