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2020年2月 5日 (水)

健康情報に溺れずに乗り切るコツ / コロナ2019nCorV 

Sold-out-mask

新型肺炎という呼び方はいただけない。かかれば、直ぐに肺炎になるイメージがあります。
新型コロナウイルスと呼ぶべき。

新型コロナウイルスは時として肺炎を起こすけれど、無症状のことも多いことがわかりました。

ウイルスの疫学的な性質を分析した先生の記事が掲載されていました。

弱毒ウイルスの場合、だいたいこういう結果になります。

「健康な成人であれば、適切な治療を受ければ亡くなる人はほぼいないと考えられる致死率だ。基礎疾患があるなどリスクの高い人への対応が必要になってくる」

「健康な成人であれば、適切な治療を受ければ亡くなる人はほぼいないと考えられる致死率だ。基礎疾患があるなどリスクの高い人への対応が必要になってくる」

ほとんどの人が治るウイルスとのこと。
かかっても無症状の人がいて拡散させてしまう、というのは間違いで、かかっても無症状で治る、というのが正しい。

重症急性呼吸器症候群(SARS)とは、桁違いに弱毒ウイルス。

世界中にパンデミックしても、みんなが鼻風邪をひいて治るウイルス。
感染したことすらわからず治っていくウイルス。

今回のことで僕らは学んだと思う。

扇情的なメディアからは、距離をおいて面白い話題の一つとして眺めることに徹する。
そして実際の自分が起こす行動は、科学的なファクトに基づいて自分で考えて実行にうつすこと。
扇情されたり、恐怖におののいてはいけない。たいてい、大丈夫なもんです。

2つの思考回路で行けば混乱しません。

患者さんとお話ししていても、そう思いました。
みんな、「マスクなんてウイルス予防にならないだろうし、品薄も一時的だろう」とおっしゃっていました。その通り。

社会学を学んでいる学生さんは、メディアが科学的なことから乖離してしまった今回の騒動を分析すると面白いかもしれません。
メディアは、結果的になぜ不安を煽ることばかりになってしまったのか。必然か、もともとそういった存在なのか、何か意図があったのか。混乱はビジネスを生み出します。サイバーなSNSも地上波も人間が人間に情報を伝達する方法には変わりありません。
乖離の原因や目的は、僕の仕事ではないのでお任せです。

国民の方が冷静なリテラシーを持つ国はあまり存在しないでしょう。

人間は感情的な生き物なので情に訴えるものに反応しやすいけれど、真実は科学的なファクトの中にある。
声が大きいもの連呼されるものではなく、科学的な真実・ファクトに基づいて自分で考える。

それが、健康情報に溺れず、踊らされず、無駄遣いせず乗り切るコツです。

壮大な健康物品販売CMだっと思えば良いかもしれない。今回購入したものはインフルエンザやノロウイルス流行時に使いましょう。
なにより鼻カゼウイルスごときで、変な魔女狩りにならないで良かったです。

最初から弱毒ウイルスである情報は垣間見られていました。

新型コロナウイルス2019nCorVについては国際医療センターの先生と北大の理論疫学の臨床医学と基礎医学両者から結論が出たので、この話題は終了となります。

WHOの人の移動を制限する必要は無いという声明もそこから。「渡航や貿易を不用意に妨げる必要はどこにもない。証拠に基づいた決定をするようすべての国に求める」と、証拠・エビデンスや事実・ファクトをもとに行動するように、と述べています。

世界中同じ結論に達して、同じ対策になることでしょう。疫学とはそういうものです。黒死病のころとは違います。人間は知識を増大させて沢山理解できるようになりました。

また新しい日が始まります。

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