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2020年2月15日 (土)

アマゾンが日本の基盤クラウドになるのは、僕らの危機なのかチャンスなのか

Aws

「政府の基盤クラウド、Amazonに発注へ」というニュースが報道されました。

コロナ騒動に隠れていますが、僕はトップニュースだと思います。

政府の人事、文書、給与すべての情報をアマゾンにお渡しすることになるからです。
ITの情報を渡すといことは、IT情報が国を左右するわけですから国の支配権を一部渡すということになります。

日本、日本人、日本の形を1企業が統治し始めている嚆矢あるいはキザシと考えられます。

「こういった国内の情報基盤を海外に発注するというのはいかがなものでしょうか?

富士通、NEC、TOSHIBA、HITACHどうしたんだ・・・」と少し前なら思いました。

けれども、今のテクノロジーの進歩を考えると、僕は少し考えが変わりました。

GAFAとよばれるアマゾンたちIT巨大企業はウェブで結ばれたグローバルな存在で、彼らにそもそも国境はありません。
米国企業だったとしても、どの国にも所属せず税金はタックスヘイブンに。

本社っぽいビルがある国が本拠地でなく、本社の住所はアイスランドやグリーンランドだったりする。南極や北極だっていい。地球の住所を彼らは必要としない。

働いている人も世界中から、言語も宗教も資本主義も共産主義もなにもかもカオスで混ざっています。サイバーな世界には、色のついていないデジタルな情報があるだけ。究極の無国籍企業。

世界はシステムを持っているIT企業の支配と、その支配を受ける国民に分かれていっています。

GAFAも永遠ではなく、様々な変化を遂げていくことでしょう。
僕は、日本が再編される世界のクラウド側にいられればそれでいいと思っています。

もう、A対Bでは語れない世界になっています。
そこにあるのは、サイバーでコントロールする少数側と、そうでない多数。GAFAを理解して共に働く人と、そうでない人。

変化を続けるアマゾンやGAFAの技術を取り込んで日本が少しでも新しいサイバー世界の中で浮かぶよう願っています。

僕は、アメーバ式(あるいは粘菌型)イノベーションと勝手に呼んでいます。破壊的イノベーションを飲み込んで大きくなっていく持続的イノベーションのイメージです。飲み込んでアジャイルっぽく取り込んで第二形態に進化していく。

それしかないんだろうと思っています。

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