秋葉原駅クリニック/お仕事

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2020年2月20日 (木)

あなたがコロナになったら通勤路線を明らかにされたいですか? / アナログの終焉とサイバーの始まり

Coronavirus-tag

「新型ウイルス 不安広がり懸念「公的機関は多くの情報発信を」 」といった報道がNHKでなされました。

曰く、より詳しい情報が人々を正しい判断に導く、とのこと。

街角インタビューで、「何線に乗っているか」、「もっと詳しい情報を」といった人々の声も取り上げていました。

本当でしょうか???????

こういったとき人間は、他人事です。もし自分が、とかは思わないものです。

50代男性、とだけ発表した北海道の例が挙げられていました。
国籍は必要ないんですか?とか聞かれていた。ひどい。
僕は北海道の発表が正しいと思う。50代もいらない。

それを、「50代男性、A都市のB町に住んでいる」あるいは、
「50代男性、A都市のB町に住んでいて、C線で札幌まで通勤している」

「50代男性、A都市のB町に住んでいて、C線で札幌まで通勤しているが、帰りにラーメン屋のDにより、ときどきチェーン店寿司屋Eに行っている。マスクはF薬局で買っている」だけではなく、感染症なのだからということで、

「50代男性、A都市のB町に住んでいて、C線で札幌まで通勤しているが、帰りにラーメン屋のDにより、ときどきチェーン店寿司屋Eに行っている。マスクはF薬局で買っている。息子は隣町のG中学校に行っていて、奥様はF店で働いている」

親戚は、同僚は・・・

もう一度チコちゃんのように問います。
「新型ウイルス 不安広がり懸念「公的機関は多くの情報発信を」 」って、本当ですか?

それで、市民は自分で正しい判断ができるでしょうか。不安は無くなる?詳しい情報ってどこまで?

薬剤のプロテアーゼ阻害薬について放映したら、市民は薬剤に詳しくなる?
コロナの増殖の仕方を放映したら、ウイルス学に詳しくなる?
国籍がトルメキアといわれたら、詳しい情報になる?

間違いです。恐怖をあおるだけです。
風の谷の民はトルメキア人を怖がることでしょう。

たとえ正しい情報を詳しく伝えても、人々は理解した一部にしか感情でしか反応しません。
それを知っていてやっているなら、確信犯です。

だから観光名所や屋形船が風評被害にあっているのです。
クルーズ船だって、「重症の人を優先して下船させて治療にあたっている。徐々に重症者は減って船内はおちついてきている。入院している方には重篤な方もいる」と報道すべきで、「今日も数十人が発症しました」と延々と画像を流し続けるだけでは恐怖をあおるだけです。

人々に何を伝え、どう安心し、どう準備すべきか哲学がない。

広く浅く広がり散発するウイルス感染症の一人一人の詳しい情報が、何かを生み出すとは思えない。インフルエンザに罹った人の情報を詳しく公開しても意味がないのと同じです。

回復したら正常に戻る感染症。一度かかったからと言って、詳しい情報を流す必要はまったくありません。流行が終わったら皆忘れていくけれども、傷跡は残り続ける。そんな作業が必要なのか。

社会的安定を目指すところか、恐怖へのフォーカシングイリュージョンを増長するとは地に落ちたものです。

僕は、メディアの人に問いたい。

「あなたがコロナになったら住んでいる町名や通勤路線をあきらかにされたいですか?」と。
治ったあとにも、どこかに記録が残る。正義でもなんでもなくて、商売の道具。

COVID-19 については、徐々にどんなものか分かってきました。
医療ジャーナリストの森まどかさんの記載がバランスがとれています。
情報発信側にも良心をもち、哲学を持つひともいらしてホッとしています。

 

アナログのメディアが感情をあおることしかしない不完全なものであることが明らかになる一方で、対象的なことが起きています。

ディジタルが人々に浸透していて、人々が勝手に情報を取捨選択していることです。

さらにサイバー側がすべてを静かに観察していることです。

SNSの発熱、咳といった言葉を抽出するだけで、コロナ、COVIDなどの感染症がどこでアウトブレイクしているのかがわかる。

僕がこうやって書いている文章もAIが分析している。
ああ、メディアの小さなことにこいつは冴えない反応してるな、とか。

メディアが感情をあおり視聴率を上げることに必死になっている間に、サイバーにどんどん置いていかれている。
哀しいことに人々からも。
そして、冷静な国民はメディアの情報を取捨選択して捨てていくことでしょう。

僕は、患者さんとおはなしして人々を信じる気持ちを強くしています。
そして、優秀なサイバーが普及する世界とともに生きていこうと思っている。
森まどかさんのような方を探すこともできる。

日本は優秀です。国民が。

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