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2020年3月11日 (水)

流行のピークを抑える意味のシミュレーション / シールドはりつつ攻撃モードへ

こちらに、流行を抑える意味のシミュレーションが掲載されています。

このエントリが優れているのは、ワイマール憲法にも触れている点です。このエントリは、短い文章の中にすっきりと2つの問題点がまとめられていて非常に良いものです。筆者のサインがないのが残念。

感染が広がっていくことは致し方がないとしても、その速度で随分と結果が違います。

日本は、うまく波を乗りこなしていると考えられます。

ピークを抑えるだけでイタリアや武漢で起きた医療崩壊を防ぎ、総患者数を減らす意味があります。イタリアでは、60歳以上の救命を諦めざるを得なかった。医療費を削りつつ不足しまくりも、最低限の予算を組んでくれている日本は救われた。末端まで質がある程度担保されている、普段の保険診療の医療インフラのキープは日本の財産であり文化伝統。

普段からの強固な治療により、高血圧、糖尿病、慢性呼吸器疾患の治療、肺炎球菌の摂取を行ってきたことと相まって重症化が抑えられています。保険診療の強固なネットワークが、こういう緊急時のセイフティネットになっています。

同時に、イタリアのようなことが起きることをどうしても避けたい気持ちがありました。読んでくださる人に、なんとか安心するように伝えつづけてきました。医療崩壊してしまうと、うまくいくものも行かなくなる。

以前よりお話ししているコロナウイルスが侵入する細胞にあるACEレセプターと高血圧治療については、今後もっと明らかになるでしょう。クリニックでは患者さんに降圧剤を処方するときに、2月上旬から説明していました。

過度に恐れることなく、日々を過ごしていきましょう。
家にいて時間ができた場合は勉強してみるのも良いでしょう。コロナウイルスについてだけでなく、国が国難を乗り切る際の政府と国民の財産や自由の関係をちょっとだけ考えてもいいかもしれません。

街角PCR検疫も避けられたみたいだし、メディアも落ち着いてきている。

今回の騒動のメディアは酷かったなぁ。悪霊の幻が見えた。同時に、真摯に考える人々の姿も見えました。勉強になりました。

あちらこちらのクラスターは、この速度ならきっと抑えこめます。
専門者会議を早期に作って、対応に当たった成果です。

あとは早期の経済のV字回復。クラスターは時々各地で散発するだろうけれど、それはそれで対応しつつ色々なものを正常化させるプロセスに入る。シールドを張りながら、攻撃モードに入ればいい。

日本は、世界に先駆けて浮上する。猛攻撃を受けて、防戦一方だったところから反撃にでる。良く耐えました。僕たちは、時間的アドバンテージとスキルを身につけている。がんばれ、日本。

チャンス到来。

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