強力な自粛をしないで集団免疫を得たスウェーデン
新型コロナウイルスCOVID19が流行しても、レストランや店舗の営業を続けたスウェーデン。
どうやら、集団免疫を獲得し下火に向かっているようです。
こちらにNEWSWEEKの日本語の記事が掲載されています。
醜いマスクの奪い合い、価格つり上げとは無縁のほのぼのとした世界。500億円をハウスダスト付着によって喘息の人には使えないマスクの全国配布に使う国とは違います。
人口密度が低い場所では、このような対策でよいようです。
イギリスの研究者は、スウェーデンに「このままだと何十万人も犠牲になる」と具体的な死亡者数の予測をあげて警告していました。
しかし、スウェーデンは独自路線を貫いていきました。
僕が、ひと月以上前にお書きした「緑の国」。対比でお書きした「強い国」。
人間は、ウイルスを退治することはできず共存していくことになる。
今、日本は大都市も地方も同じ政策をとろうとしています。
県の方が「ここいらの田舎はもともと人がいないから、出びかえるもへったくれもない。そもそも過疎だ。」とおっしゃっていたのには一理あります。
ニューヨークやロンドンで世界は語れない。
「このウイルスは、その国、その都市の衛生環境や人口密度で被害が大きく異なる人類初のウイルスになるだろう」、とも2月中にお書きしました。それは、武漢で起きていることと北京や香港、台湾で様相が大きく異なっていたからです。
ワイドショーは、「東京は武漢になる」と脅しましたが、そうなりませんでした。同様にNYの様相にもなっていません。
「エボラのように世界中どこでも均一に致命的になるウイルスではない」というのが結論です。
500億円で急造のコロナ治療ステーションを作っても良かったかもしれない。MEさんの人的資財も集中できます。日本は、日本のコロナを考えればいいだけです。
感染制御のために自粛を指示するのは、楽なことです。実行する国民は困難と困窮を伴います。
自粛を指示した人々は、波を超えた後も長期間にわたってウイルスと共存して暮らすことをアドバイスする義務がある。僕は、そう思います。アウトプットを考えず、なりふり構わず止めたっきりでは無責任。今後どうするか、その責任の所在を明らかにしていくべきです。
やがてやってくるその道筋やビジョンを語る人はいないのだろうか。本当に冴えない。ガッカリと失望の連続でしかありません。国民の頑張りには目を見張るものがあります。司令塔不在で、現場が目の前のものに対峙して考え処理している。日本は国民が優秀です。
けれども国民のフラストレーションは経済的困窮をバックにして、どんどん蓄積しています。
恐怖をクラスターしようとしたら、自分たちにウイルスがクラスターしてしまったメディアたちのことも笑えない。
止めたり壊すのは簡単だけれども、再開して再生するのは大変です。
人の体のように。
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