プレジデントオンラインの考察とNatureの論文
6月下旬のプレジデントオンラインに、季節性コロナウイルスの免疫により日本では新型コロナが軽微に終わった可能性について英文アブストラクトをつけて論文調の考察を発表していました。
7月に、Natureで同様の発表がありました。少しほっとしていました。
9月になり、AFPがわかりやすく伝えてくれています。
世界的な流行の様子を考察すれば、そういうことになると思います。
そういった考察をきちんとする医療者はいませんでした。残念なことです。
こういった基礎研究を日本でおこなうためには、日本での疫学調査などが必須です。
けれども専門者委員会が、議事録も記録も破棄したことが公式に発表されています。日本からは科学論文を作成することは難しい状況です。治癒された方の血清やリンパ球の分析をしようにも、日本全体でどのように対応したのかの記録を破棄したことを世界に宣言してしまっているのですからどうしようもありません。実験ノートを捨ててしまったようなものです。
科学の分野で、オリジナルを自分の足で作っていくという土壌が脆弱になっているのかもしれません。感染症は、人間の永遠の医療科学分野での課題です。重ね重ね残念なことです。
日本の町医者のレベルを信じていただけるだけでも意味があるかもしれません。
私共にかかってくださる患者様の安心につながれば、それで良いかもしれません。
自力はムリなので、海外からの続報を待ちましょう。
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