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2020年10月16日 (金)

日本企業が僕らをバナナリパブリックから救うかもしれない

Bananarepubric

「富士通が政府向けクラウド事業に本格参入、政府機関特有の安全性基準に対応」という報道がなされました。

日本製の技術がAWSを迎え撃つと考えてよいかもしれません。

自分でやれる力があるところを見せられるのは良いことです。

自国の経済を育てなければ、対外資本の草刈り場のバナナリパブリックになってしまう。

昔はバナナだったかもしれないけれど、今はデータです。
美味しい果実は、データ。
港や畑はいらなくなり、契約とソフトウエアとデータセンターがあればデータが輸出されます。

人間に感知できる音も匂いも伴わず物の移動が何もない。
ただ、データだけが電子的に輸出されていく。
そして、その量だけ国の富が海外に流出する。

僕らの情報はフィンランドやアイスランドにあるかもしれない。
データの移動は私企業で秘匿化されているからわからない。

僕らに公的な意味をもつものでも、クラウドやシステムは彼らの個人的な持ち物だから、彼らの持ち物に変わる。
それは、国民の情報が誰かの私有物になること、つまり国家が徐々に誰かの私有物になっていくことを意味する。
それが、デジタル社会の掟というものだ。

基幹インフラを売却するということは、そういう意味を持つ。
公的文書がPDFやワードといったものになってしまっていて、トロンやリナックスでないのと一緒だ。
文書のインフラぐらい、自国独自のものでもいいかもしれない。

指示された「バナナ」つくっても、自国民は美味しい果実をたべることはできない。
それがバナナリパブリックという国。
データを生み出し、様々な工夫を編み出しても、みんな北欧や北極にいってしまう。
代価はほんのちょっぴりあればいい方。

できないから、僕らにお願いしてるんでしょ、と彼らはいう。
そして、モニター上で日本の公的情報をグリグリする。

AWSについては、ちょっとがっかりしたけど、それを乗り越える方法を考えなくては、というエントリを書いたばかりでした。
アマゾンは、本をAudibleで読んでもらっているから感謝している反面、どんどん日本を購入しているみたいでちょっと怖かった。

まさか富士通が反撃するとは。ちょっと嬉しい。
日本の国民がすこしだけ果実を食べれるチャンスが増える。

日本は、やればできる子のはず。
官僚の人々には、海外の企業と仲良くしながら自国民に利益を還元するシステムづくりを怠らないかじ取りを願っています。

コロナなんて、一過性の問題。
クラウド化は、永遠に続く国の基幹の問題。

僕らのデータは、自国企業に守ってもらいたいです。

気を吐け、日本企業。ガッツを出してもらいたい。
がんばれ。

日本が現代の「バナナリパブリック」にならないことを願っています。

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