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2020年12月

2020年12月26日 (土)

破綻した理論に未来は無い

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僕は、今のコロナ対策は理論的に破綻していると思っている。未来も見えない。

蔓延しているという現状把握すらしない。クラスターで囲い込めるというのは間違いだ。

それなのに修正もしない。
予想も現状把握も対策も失敗続きだ。国民は、40万人死ぬと脅されて震えあがった。ウソだった。

冬に新型も従来の季節性コロナと同じ振る舞いをするだろう、という予想をした専門者がいただろうか?ホントのことは外す。

 

 開業医3割が「閉院」検討 コロナで減収影響か 兵庫県保険医協が実態調査

という報道があった。コロナを特別視しすぎたための弊害だ。
一般診療所でも簡易検査でよいくらいのものにすればよかった。

国民に恐怖を植え付けすぎたツケだ。

上層が現場の医療者の兵隊と国民をつぶしている様相だ。

 

コロナはCOVID19から20,21へと変異している。もう新型コロナでもなくなっている。

毎年変異する感冒ウイルスなのに、2019年型を特別視させたのは誰だ?なぜだ?

クラスター追跡なんかしていたら差別だって続くだろう。エンガチョを探しているんだもの。差別を無くそうなんて無理な話だ。人間をわかっていない。コロナは軽い風邪ウイルスとして日本にずっと住み着く。永遠にエンガチョするのか。


COVID20も21も22も永遠にクラスター追跡するのか?PCRの試薬は全部違うぞ。クラスターが多層的になるから、手間が指数関数的になる。ぜひ、やり続けてほしい。どこかの地域は無料だから何千万回行っても心配ない。

早く結論が知りたい。

COVID-19はダメだけど、COVID-20はクリニックで診ていいのか?コロナは永遠に保健所マターか。

専門者委員会の早く結論が知りたい。

こんなに恐怖を国民に植え付けてどう後始末するのだろう。

もう、普通に市中病院で診れないじゃないか。

永遠にコロナは、集中治療室だけで診続けるのか?
早晩コロナを診るように指示された病院は反乱を起こすだろう。そもそもコロナ病院じゃない。

少なくとも、オリンピックのころはどうやって診療するのか、専門家は年初のステートメントをするべきだ。彼らの書初めは、「弐類」や「エボラ並」か。「ICU潰し」や「逼迫もとい、疲弊消耗」にすべきだ。

 

NHKとワイドショーが元旦から「コロナは普通のカゼになりました。近所の病院で診てもらいましょう。」と言ったら、「そうなんだ」となるだろうか?5歳児のように「ボーッと生きてるんじゃねーよ」になるんだろうか?

宇宙服と毒マスクの人しかコロナ診れないことにしたのは、最大の罪だ。それなのに軽症者は家に帰る。どうなってるんだ?街角PCR陽性者は買い物をして帰る。

記録は捨てられ、やったことの是非も検証もされない。システム不良のために疲弊し脱落していく医療人と恐怖におののく国民だけが残された。

ヘタクソなやり方が社会生活も経済も人のつながりも、伝統も、喜びも、人々のささやかな富も壊した。
日本は日本のやり方で良かったはずだ。オリジナルな国民を守るやり方を考えて整備することを放棄してしまった。

彼らは間違いなく破壊者だ。多くは、軽症で帰っていく。
重症な陽性者だけを動線を分けて特別に診る場所をいくつか作れば良かっただけだ。

 

僕が、コロナウイル陽性者の1日発生数を極めて正確に予想したのには理由がある。

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山形の先生が地道に、軽微な症状しか出さなくても季節性コロナウイルスの増加数を地道に何年も追跡してくれていた。そのデータから秋の数倍になることを示してくれていた。本当に素晴らしいデータだ。実地の臨床医は優秀だ。

僕は、新型コロナウイルスも同じ振る舞いをすると考えた。そしてその通りになった。つまり、強毒ではなく拡散力が強いわけでもなく季節性になったということだ。それなのに毒マスクと宇宙服で診る決まりにしている。

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その辺にいるウイルスになったのに、遠い世界の強毒ウイルスのようにイメージ操作している。

インフルだったらたくさんの施設で分散して診ていた高齢の人々を、多発外傷や致死的な様々な疾患を治してくれるような救急の先生やスタッフに集中して押し付けている。そういう施設でしか診ちゃいけないルールにしているからだ。

どうみても失敗策だろう。

その辺で普通に診れるように、高齢者で入所中ならそこでインフル並みの対策をして診れるようにすればいいだけだ。ルールの緩和をすべきだった。

医療は観察と実践の繰り返しのはずだ。

 

「日本では季節性コロナになった。だからこのまま入所の施設で診ましょう。重症になったら他の肺炎と同じく色々な病院で集中治療します。」が正解だろう。集中治療室のスタッフたちに休息を差し上げることができて、守ることになる。長期的な医療のエコシステムを担保する。応援の手紙なんて、疲弊して眠たい目で読めるわけがない。

補助金を出すらしい。でも、僕は過労で当直室の電話に手をかけて亡くなった先輩の先生を知っている。いい先生だった。奥様が、「ここにいてほしかった」とお子さんとご挨拶にいらしたことを今でも覚えている。そのとき僕は、殉死ということばが脳裏にグルグル回った。

どんな先生も1万円札より高級ディナーより1時間の睡眠時間が大切なことをいっぱい経験している。食事と睡眠どちらをとる?だったら、僕は間違いなく睡眠をとる。エレベーターの中で寝込んで上下している医師を僕らはそっと起こさないようにしたりしている。大事な仮眠だからだ。そのエレベーターも陽性者が乗ると1時間止めて消毒している。救急につながるエレベーターを止めている。何してるんだろう。

そりゃパンクもする。仮眠もできないじゃないか。

今後、COVID20も21も22もでてくる。無症状や軽症者にもずっと宇宙服なのか。だったら季節性コロナは永遠に宇宙服で診ることにしてしまえばいい。そういう病院を林立させればいい。そんなにコロナは特別なのか。

季節性コロナなんて、誰も相手にしてこなかったじゃないか。へなちょこウイルスとして。COVID19だけ急に強毒になった。

 

このままでいいんだろうか?僕は冴えないやり方への怒りの度合いから、集中治療の救急の先生から反乱が起き始める気がしている。季節性だからはもうすぐやむだろう。それで問題が霧散して、何もしないというシナリオかもしれない。

そしてなにも新しいものは作られないだろう。本当に悲しい。新型インフルの時にも同じだった。何回も何回も同じことを繰り返して、なにも作られない。国民同士を反目させて差別を増長させて、冴えないシステムで恐怖に落とす。

 

「私たちは、新しいシステムを作って国民を守りました。ここまでは大丈夫という点を拡張しました。流行終息後は解散しますが、今後緊急時には発動することにします。普通の生活をして大丈夫です。それから、この感染症は土着のウイルスになりつつあります。その観点からの治療に切り替えます。不十分ではありますが、内服薬も承認しました。軽症なら効果があります。多種類にわたるワクチンも半年後ぐらいには実用できます。来冬の季節性流行は小さくなります。ご安心ください。」


というアナウンスが聞きたかった。日本は、ウイルス自体の被害が軽微だったから上手にやればよかった。実際に残されたのは、絶望した国民による総引きこもりの竹やりバケツ攻撃と1年の予算に匹敵する借金だけだ。


「絶望するな。石を積み上げるような忍耐と努力がレジリエントな患者思いの医師になる秘訣だ」と教えてくれたいい先輩もいた。そうなのだろう。僕らは諦めないようにしよう。どうせ普通のカゼになって、クリニックでも診れるようになるだろう。それが自然の発露のウイルスの広がりの真理だからだ。川は海に流れ、空気は循環する。人間はそれを止めることはできない。ウイルスは全国に拡散していて、毎年冬に小規模流行を繰り返す。

そう言った未来も見ず、クラスター封じ込めの努力をしている。なにしているんだろう?保健所の人たちも、差別しか産まない陽性者も濃厚接触者もかわいそうに。

私たち国民は、正しい知識をもって起きていることを自室で生暖かく眺めていればいい。ドラマを見ているように眺めていればいい。

破壊者の声には耳を塞ぎ、自分たちで乗り越えて豊かになっていけばいい。ゆっくり立ち上がろう。毎日を大切に生きよう。

2020年12月23日 (水)

指定感染症レベルの呪縛 / 私たちは私たちを守ろう

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コロナのPCR陽性者数ゼロを目指すことは無意味。

封じ込めもできないのでクラスター追跡はすでに破綻。

やるべきなのは指定感染症レベルの解除で、通常感冒として扱うことです。

今でも保健所は濃厚接触者追跡をしている。何のために?目的無き無限の戦い。

ベテラン医師になると、だいたいわかる。仲間からのフィードバックもあるから判断も正しくなる。
コラムにもブログにも何回も書きました。

異端の意見のようにみえただろうけれども、皆を守るために頑張って書いてきた。こういった感染症には人間ができることは限られている。

弱毒拡散型ウイルスであるコロナ。封じ込めやコントロールできるというのは、自然減少の発露の一つであるウイルスに対して謙虚さが足りないと思う。

PCR陰性でも、陽性者の近くに居たら濃厚接触者として排除する現場。対応できる医療機関、医療者の数を絞っていること。

そんなことしていたらパンクするのは目に見えている。何をしたいのか?今さら封じ込め?

街角PCR陽性者は野放しだ。場所によってはクラスターであり、場所によってはそうではない。濃厚接触者も追いかけたり放置したり。

インフル並みに扱う時期がきたのではないだろうか?
(ずっと2月からウイルスは変わっていない。だから、最初からそうだった。壮大な幻覚だった。)

僕ら自身だって、1年以上経過して獲得免疫力が増しているだろう。

日本はなし崩し的にしか変化しないディストピアなのだろうか。

専門者や医療者より国民のインテリジェンスの方が高いと考えている。国民を守るのは国民自身だ。

もう一度自分のブログやコラムを読み返してみている。バカにされたり孤独だったけれど、一つ一つが正しかったと再認識されつつあると思う。それだけは、良かった。クリニックに通院してくれた患者さんを精神的にもたくさん守った。

私たちは私たちをまもろう。

コロナよりフレイル予防の肉料理の方が大切 

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先日、いろいろな肉をおいしく食べて元気に過ごそう!という番組の取材に応えました。コロナより肉。

ネガティブな話ばかりが世の中を席捲しています。

もう一月まてば、急に風向きが変わります。

体力をつけて、寒い冬を超えていきましょう。

破壊者は、様々な技術を駆使して恐怖と不安を心に刻み付けようとやってきます。

人間は恐怖をあおる情報の物量作戦にとても弱い。

「ウソも100回言えば真実」と一緒です。今回はウソというより誇張ですが。

勝手に脳の中で恐怖を暴走させること、色々気になることをコロナと勝手に結びつけること、そういったことにならないようにしましょう。

東京の人々は他県に出かけないことになりました。

どうぞ「コロナは自分とは遠い世界の関係の薄いこと」とご安心ください。

日々の生活、仕事、勉強、子供さんやお孫さんのお世話、暮らしのあらゆることが優先項目です。私の親類がいる北海道は、雪かきの方が大変な作業です。みんなで協力してやるときに、密やマスクはしていられないこともある。それでいいのです。

コロナは日常で気にしなくてはいけないことのうち、さまつな末梢の一つに過ぎません。心を奪われないようにしましょう。人生がもったいない。

メディア報道も1月、2月と節目を迎え変化していきます。

年末年始を健やかに過ごしていきましょう。

2020年12月20日 (日)

とても大切な指摘

日本のコロナ対策論議に根本的に欠けているもの/米村滋人氏(東京大学大学院法学政治学研究科教授・内科医)

(魚拓はこちら)

 

にとても大切な指摘が掲載されています。まさにその通りです。このような主張が澱みなく公開されるようになったことを心から嬉しくおもう。本当にその通りだ。

 

コロナ自身で医療逼迫したわけでもなく、自滅したことを明言されている。

コロナ自身の被害が大きな西欧諸国と異なり、幸いにもウイルス自体の被害が少なかった日本。それなのに、医療は逼迫し経済損失は多大なものになってしまった。たくさんの資金も使われた。もし西洋と同じパンデミックだったら、対応の効率性の低さから世界一被害が大きかっただろう。

けれども、総括も反省も今後への創造的な変化は望めないと思う。
なぜなら2009年の新型インフルエンザの時も同じことがおきたのちも、今年の夏にもなんら準備がなされなかったからだ。それどころか、新型インフルエンザのときよりも状況は悪化した。意図的だったかどうかは、わからない。安心材料はあまりに少なく、不安と恐怖だけが無限に増強された。

日本のシステム作りは絶望的だ。未来にも希望が持てない。今回の経験を経て、専門病院設立や災害時に急遽集中的に患者を収容する施設をつくる計画がもちあがっただろうか?早々に記録を破棄するぐらいだ。きっと、うやむやなまま終わっていくはずだ。

そして、正しいことを伝えて未来のためのシステムを構築してくれる心強い専門家は不在だった。

まちかどPCR陽性者は不問だ。保健所が陽性者(発症者ではない)を隔離していたのはなんだったのか?今もやっているんだろうか?クラスターかどうかも基準はない。小児の濃厚接触者はカウントしないことになった。

なし崩し的に全てが崩壊し霧散しはじめている。極めて日本的だ。

来年夏には、コロナの騒ぎも霧散しているだろう。

なんといっても、コロナがどうなるのか分からないから自粛を国民に要請しておきつつ「知事会、GoTo方針早期明示を感染縮小地域は再開も、国に提言」したとのことだ。1月12日から再開予定とのことだ。コロナの流行には、僕らには見えないカレンダーがあるのだろう。

 

でも私たちは、そこから立ち直って明日からまた暮らしを続けていこう。
中国がエピセンターであったことで、日本人が新型コロナに免疫力を持っていた僥倖だけに救われた。

これから変異型コロナウイルスがやってきても、被害は少ないだろう。交差免疫があるから、多少変異しても僕らの免疫は大雑把に「同じ感じのウイルス」として認識してくれるだろう。

まるで蒙古襲来の時の台風や寒波などの気象任せのような気分だ。

 

「十分ではないけれど初期治療に役立つ内服薬の承認を急ぎました」「コロナ専門病院を分離したので、お体のために通常の通院を続けてください」とは言ってもらえなかった。個々でできることは限られているから、僕たち日本人は自分たちではシールドは張れない。

日本の医療システムは、相手がヘナチョコであることを祈ることしかできない弱輩ものだ。運のいい国に暮らしていることをうれしく思う。

それでも生き残れば、昇る朝日を浴びることができる。どうしようもないシステムの中でも、僕らを守ってくれる専門家が不在でも、絶望しないで生きていこう。日本は運のいい国だ。運もつきも手柄のうちだ。

 

若い人々は、今回の騒ぎを憶えておいてくれるだろうか?
一つずつ、毎日の暮らしをいつくしみながら生きていこう。

2020年12月18日 (金)

高級車とクルーザーや株価は過去最高、絶好調!!

世の中の景気がわるいので、景気の良い話をお伝えします。

輸入車全体は売上高が下がっていますが、超高級車は軒並み絶好調です

水遊びに使うクルーザーも好調です。

「飛ぶように売れる豪華クルーザー ~コロナが映し出す格差」という国営放送の記事も参考になるでしょう。僕らを怯えさせた筆頭前頭の人々のいうことは、さすがに重さが違う。

私たち臣民は自粛です。怯えて家に引きこもっていましょう。

私たち下人は、仕事を減らして補助金に頼り怯えることが仕事です。

 

米国株:ナスダック最高値 12月18日

致死性ウイルスの大流行が世界中でおきていますが、山の手の景気は最高潮です。

保健所がやってきて、PCRでコロナ陽性者と濃厚接触者で工場や会社を焼き払っても景気はいい。実経済やリアルなものと景気は関係ない世の中になりました。頑張らなくていい。

失業者が増えた方が景気がいい。(僕ら臣民以外のところの)

私たちは、うなぎ屋の煙だけ頂くことにして気持ちだけでも景気よくしましょう。

怯えて自粛して、小さな窓から外をながめていましょう。

あちらこちらにコロナウイルスがいて危ないので、外に出たり人と会ってはいけません。それが、臣民のお仕事です。怯えないと景気がよくならない(僕ら臣民以外のところの)。

 

こんなに景気いいなら(僕ら臣民以外のところの)、コロナの流行が終わっても毎年同じことをすればいいんじゃないだろうか。

つまり、国債を歳入の倍の毎年100兆円刷って補助金を続ければいいんじゃないだろうか。そうすれば景気はいい。(僕ら臣民以外のところで)

僕らは何十年でも怯えて自粛し続ければ、世の中の景気は良くなる。働かなくても、ものを作らなくても、学校に行かなくても景気はよくなる。テレワークだからリアルな会社は解散して、家に居ればいい。学校もみんな解散して家にリモート授業にすればいい。飛行機、バス、新幹線とか公共の乗り物なんかみんな廃線すればいい。

密を永遠に予防できる!がんばりすぎていた。社会を解体すればよかったんだ。簡単なことだ。

富裕層はハイヤーとプライベートジェット持っているから困らない。ご子息には各教科の家庭教師。医療は、臣民育ちの医師たちがUBERで配達される。

パラダイス。こんなにいいこと無いと思う。

僕はコロナが流行り始めたころ、借金が帳消しになる徳政令がでるだろうと書きました。それを上回る展開。国債でリッチメン。
コロナの流行具合も、経済も読みは全て当たった。

でも僕は、なぜかほんのちょっぴり嫌な気持ちがする。日本の未来も不安だ。将来が不安なのは「臣民マインド」だ。将来なんか関係なく、今リッチになることに集中できてこそ一人前。

右も左も真ん中も国債でリッチメン!(僕ら臣民以外のところの)
良い世の中になりました。

豪邸に高級車、クルーザー、金銀財宝、GOTOトラベル、GOTOイート、美しい散財の花びらをテレビで見ていよう。

おびえ続けて家に引きこもっていれば(僕ら臣民が)
何兆円でもお金はわいてくる。(僕ら臣民以外のところに)

国営放送を信じ切りコロナにおびえ続けつつ、クルーザーが売れまくる特集をセットで眺めていればいい。それが味わい深い楽しみ方だ。僕は、言われたように暮らすだけだ。
臣民らしく。

2020年12月17日 (木)

濃厚接触者追跡の破綻 / 意味を失ったクラスター

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「園児は濃厚接触者に認定されず」と、濃厚接触者追跡が終わりました。

なんと、流行りすぎているので濃厚接触にしないしクラスター追跡しないことになりました。
コロナもやっと普通のカゼあつかいになりました。

いっそのこと、大人も感染者が膨大になっていた方がかえって濃厚接触にならないかもしれない。けれど、交差免疫と1年の間に蓄積された獲得免疫でもう有害なパンデミックは起きない。

これまでのPCR追跡も不完全でありつづけたことを意味しています。今もやってるけど。

追跡しないから、陽性者の発表も極めて不正確。もう、何人いるかわからない。

なんじゃそれ。そのうちエラーカタストロフィー(Eigen博士の理論)が起きて勝手に収束するでしょう。

陽性者数カウントは不正確であり、濃厚接触者追跡も破綻したと考えられます。
子どもに潜在的陽性者がいるから、もうカウントは意味をなさない。乳幼児は2人で大人1人分か。バスの乗車券か。

いや、豊洲の一挙に100人越え陽性者発生はクラスターにしなかった。そのころから、実は計測する気は失せていたのかもしれない。もうやめていた。科学的にどうかではなく「クラスター調査をやるかやらないか」はもう既に恣意的だった。

家庭内感染が多いと報道しておきながら、子供は除外。
この両者を並べて報道するのだろうか。

コロナはすでに蔓延しているからクラスター追跡がもうできない。

してもしなくても何ら社会的影響がない。

PCRしてもしなくても、どちらでも何も変わらない。
重症者は増えない。

どこに陽性者がいても、社会的影響は少ない。

最初からそうだった。

2月から全部そうだった。

じゃあ、これまでの騒ぎは何?いつまでつづけるの?
イギリスでは新種がはやり、COVID-20になりつつある。もう19は古い。

私たちは未来から50兆円借金して、国債を100兆円以上に膨らませて使って壮大な何かを見ていたということです。
国家収入をはるかに超えるチケットを買ってしまった。

僕らは、お互いをののしりあってきた。
マスクするしない、陽性者の家に石をなげる、差別する・・・
不思議な透明なサンバイザーや口の前に板をおいたりしていた。

PCRが多い少ないなんて議論もしていた。
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先を争って食べ物を買いあさった。

そうやって、高価な費用を払ってお互いを傷つけあってくらしてきた。

予想以上に高く売れたチケット代で高台に家を増築した山の手の人も多いだろう。かれらは、僕ら低地に住む臣民の争いごとは良い見世物だったに違いない。透明な板で仕切られて、変な恰好をして歩く人々を双眼鏡で眺めていたことだろう。

これから先、何の呪文を唱えれば良いのか知っている。もうリストになっているだろう。

僕は何とかしたかったけれど幻の恐怖におののく人々の前では、何もできなかった。

恐怖を作り出すマジックの種もお知らせした。幻の第一波の類推もお知らせした。けれど異端ではじかれただけだった。大切なことを一つずつ、説明していく機会だけはもらえた。2月はPCRが十分にできなかったから山が小さかっただけだ。

小さな閃光弾をあげることぐらいしかできなかった。

今もエンドロールを見せられ続けている。

私たちは見晴らしの悪い窪地に住んでいる。
低地に住む大多数の臣民である下級国民には高価すぎた映像だった。

空を覆ったスクリーンの意味不明だけれども恐怖をもたらす映像を、ポカーンと口を開けて眺めていることしかできなかった。

そして、心がむしばまれていった。見えないウイルスが見えるようになり、聞こえない悲鳴があちらこちらから聞こえるようになってしまった。ウイルスの粒子が、あちらこちらに見えるようになってしまった。必死にアルコールで拭きまくり、毒マスクをつけないと歩けなくなってしまった。

専門家は信用を失った。
国民は、報道機関がどういうものかも悟った。

映像が終わっても私たち臣民は、高台の人々から自らお願いして購入させてもらったチケット代を延々と払い続けなくてはいけない。仕事を無くし、伝統を失い、希望をなくしながらもチケット代はどこまでもついてくる。

残されたものは、悲劇の後に重ねられた喜劇の残りかすの残像だけだ。

僕らは、廃墟から立ち上がらなくてはならない。ジメジメした低地に掘っ立て小屋を作るところから始めよう。
目の前の空き地に種を植えよう。

チケット売りにノーと言ってみよう。青空をふさぐスクリーンに穴をあけよう。

若者が未来、日本を覆ってた暗闇のことを、一人でもこの時のことを憶えてくれることを願う。それは財産だ。小さな希望だ。

2020年12月15日 (火)

感染と治癒がほぼ同数の蔓延期 / 「致死性ウイルスの大流行」

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11月に大体このようになるのではないか、と予測しました。その通りに(新型)コロナSARS cov2は、季節性コロナとしてふるまってます。流行ともいえないぐらい小さな波です。全国で数千人は、1都道府県数十人です。

僕は、感冒ウイルスにしてはあまりにショボいとおもうけれど、大流行とのことなので「大流行」なのだと思います。

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東京都のデータは、数字を見るためのもので見にくい。世界中の流行の動きをみるにはworldometerが良いと思っています。

数か月間、発症者と回復者はほぼ同数です。

実は何もしなかったブラジルも数はおおいけれど、同じパターンです。

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新規発症者も予想通り。のびは止まりつつあり、GOTOと関係なくプラトーになって下降するところまできていました。

東京の死亡者数は、11月14日470人から12月14日538人でひと月31日間で68人増えました。1日あたり死亡数は平均2人です。

全国では、11月14日1888人から12月14日2649人でひと月31日間で761人増えました。1日あたり死亡数は平均24人です。平均すると2つの都道府県で感冒ウイルスで1名亡くなっている状況です。こちらのデータが計算しやすい。

これを「致死性ウイルスの大流行」と呼ぶことになりました。日本の慎重な医療者の意見を尊重すべきでしょう。現状では、医療崩壊をきたす「致死性ウイルスの大流行」との認識です。

さらにインフルやノロ、RSウイルスの流行はほぼゼロに近い。

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1日あたり死亡者数を数十名ほどという予想も大体当たっていました。少ない夏に1日5-10名だったので、ほぼ倍ほどです。そこがプラトーになるでしょう。1日数千人の感染性肺炎の入院をみてきた日本の医療機関は、「致死性ウイルスの大流行」のため逼迫しています。

「致死性ウイルスである新型コロナウイルス」の大流行が終わるまで、自粛しGOTOも止めて家に閉じこもることにしましょう。年末年始のお祝い事も禁止です。

日々、大切な小さな家の中ことをいつくしみながら生きていきましょう。

お上の許しがでるまで、下人は従わなくてはなりません。

次の新型コロナウイルスも出てきて、もう「新型」ではなくなりつつあります。ワクチンも実用化されました。何かかわるんだろうか。

ファクトと世の中は違うのだと、しみじみ思っています。僕は、世の中を生きているからファクトは知ることができても遠くにある手の届かないもの。国民全部、お上の作る世の中で暮らす社会になりました。

言われた通りにムリなく生きていきましょう。

国土から新型コロナウイルスPCR陽性者がゼロにならないかぎり、「致死性ウイルスの大流行」は終わらない方針のようです。1人でも大流行。

破壊者たちがどの方向から現れて、私値の暮らしをどうやって破壊していくのか遠くから眺めていようとおもいます。

やれる範囲のことしか人はできない。

2020年12月12日 (土)

コーヒー豆を炒る / 日々の喧騒を離れて

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洗濯と掃除を終えて圧力鍋をかけて棚を整理していたら、コーヒーの生豆がでてきました。複数の産地のもので一種類ずつ炒(い)って楽しんだりしていました。

忙しくなってしまったので、いろんな大きさの豆を一度に炒ることにしました。

小さい豆から焙煎がすすむので、本当はあまり良くない。

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自分で飲む用のものなので、ムラがあっても構わないです。均一でなくて、野性味あふれていてよいかもしれない。

大学時代から、地元のコーヒー豆屋さんに教えてもらって良く豆は煎っていました。エプロンして、小さな店のボランティアのお手伝いもしていました。その代わり、いろいろ教えていただきました。当時は、炭焼きコーヒーなんてものが流行っていました。

煎りたての豆で、コーヒーをたててみました。焙煎直後のスモーキーな感じがいい。

圧力鍋の料理が出来上がるまで、文章整理を続けました。ローレルのほのかな香りと、強めのコーヒー豆の匂いが合わさるのもいい。

火加減を調節しながら豆の色が変わっていくのを眺めるのは楽しい作業です。シンプルな生活の中に、ひとつひとつ小さな良いことが眠っています。単純作業は、脳を上手に休ませて新しいものを生み出す力を与えてくれます。

いろいろあっても、ファクトはひとつ。豆に決められた熱を与えれば、美味しいコーヒーになる。お茶にはならない。決められた時間に豆のはぜる音が間を置いて起きてきて、焙煎の香りが始まり終わり時を考え始める。いつも一緒。

良いものはシンプルで美しい機能美を持っています。

科学はシンプルで嘘をつかない。

深煎りしすぎると香りが飛んでします。僕は、少しオイルがうき始めたぐらいの酸味が残された微妙なところが好きです。豆自身の温度ですこし炒りがすすみます。それを計算して火を止める。

自分の好きな焙煎深度のコーヒーで論文を読むのも良いものです。

この豆は南米産。トップノートのスミレやヒノキのような植物系の香り(焙煎から時間が経つと無くなってしまう)とほのかな苦味の後に、甘みが追いかけてくる。暖房は最低限にしているから、カップから湯気と香りが朝日に立ち上ります。冬の楽しみ。

冬は乾燥してカゼが流行るだけの嫌な季節なんかじゃない。

幸いなことに、数万人に1人の確率なので多くの都民の周りにはコロナはいない。

2020年12月10日 (木)

『現時点においてステージ3に該当すると判断された都道府県はない』

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インフルエンザもノロも流行していなくて、高価なPCR遺伝子検査を駆使してやっとみつかる1日数百人の冬の感冒ウイルスのコロナ。

実は、感染症的にはとても落ち着いた冬です。11月に予想した通りの陽性者数で推移しています。予想通りこれは、季節性コロナの動き。

それに対して、メディアはいつも通り認知バイアスを駆使した大騒ぎをしています。なので、このような話は、メディアと比べると戯言(ざれごと)のように見えるかもしれません。

けれども、政府は冷静に物事を判断しています。

『現時点においてステージ3に該当すると判断された都道府県はない』と一刀両断しています。その通りです。

日本中に目をむけるべきで、ほとんどの市町村は医療ひっ迫していません。

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『毎日』1万人以上の患者が発生し各地で毎年院内クラスターがおきていたインフルエンザに比べると、ものすごく小さい。

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しかも、毎年私たちを苦しめてきたインフルエンザの流行はほぼゼロ。インフルの肺炎もほとんどないだろう。

政府+専門者 VS 生活や暮らしを守り応援する人々、の構図から、政府+生活や暮らしを守り応援する人々 VS 専門者 になってきたのはとても心強い。

現在の政府の中に、ファクトをみて間違えていることに気がついたり、流行がもうすぐ終わることを見越して破壊者であり続ける方が自分にとって得策ではないと思う人が増えているのだと思います。良い事です。これ以上財政を膨らますこともできない。

だったら、最初からファクトに基づいて行動してほしかったとは思う。

PCR検査の投げ売りも始まりました。試薬を持ち続けていることがリスクになりつつあるのだと思います。マスクの在庫と一緒。もうすぐ喪が明けることを意味しています。

米国の複数の州が別な州を訴える事の意味もメディアは語らず。それもじきにフェーズチェンジが起きるでしょう。いつも通りフェイクを流していたメディアは、何の責任もとりません。ジャーナリズムではなく洞察すらする気もない。

サイバースペースに良い情報があることを頼もしく思います。もちろん玉石混交ですが。

世の中に起きえているファクトを為政者側が正しく語り始めたことに意味があります。オオカミ少年だったパペットたちはどうやって再登場しようか、悩んでいると思います。

やはり、フェーズチェンジが起きたのだと思います。フェーズチェンジの時期も正しく予想できたことはちょっと嬉しい。

メディアが安心路線にフェーズチェンジするのは、12月21日と予想しています。大雪の情報とともに、物事が変わっていく。

2020年12月 4日 (金)

コロナ関連ニュースの消失

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12月4日のニュースの見出しです。とうとうコロナ関連のニュースが無くなりました。

予想通り、コロナ関連のニュースが予定どおり激減しています。

オリンピック開催に前向きな記事が掲載されるようになりました。

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(12月2日の記事)

メディアのフェーズチェンジが起きたようです。

コロナウイルスの本質や感染症自体は2019年末から不変です。そして、そのころに幻の大流行があったことを類推しています。

ウイルスの性質は、ここ1年変化していません。月替わりでも科学的真実は変化しません。変化しているのは、人間社会の方です。

どれだけ私たちが右往左往していることか。

不易流行、という言葉を思いだします。変わらぬものに、変化するものを加えて新しいものを作り出す、という意味でつかわれる俳句の言葉です。松尾芭蕉。

僕は、変わることのない科学的真実(不易)を観測して伝え、変化し続ける人々の気持ちに最適化された(流行)方法論を見据えていきたいと思っています。

私たちが、恐怖を使ってこれ以上破壊されて被害を受けないように。

大体、予想通りにメディア報道も変化しています。不安をあおるオオカミ少年として使われたパペットたちもサヨナラです。金品とステータスを手に入れられたのだから、十分です。これ以上国民の富や安心、小さな暮らしの幸せを蹂躙しないでほしい。

コロナの不安惹起インフォディミックは、カシコイ国民が学んだから次はずっと起こしにくいと思う。大丈夫そうな気がしてきています。

次は、施設内のクラスター以外の市民クラスター追跡の終焉がやってくる事でしょう。蔓延して意味を失っているから。破壊しか生まないから。

2020年12月 3日 (木)

治療の動線を分けなかった日本 / 増え方は季節性

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呼吸器学会のグラフです。

毎年、10万人当たり1日30人ぐらい、1億の人口なので毎日3万人ぐらい肺炎で入院していました。

大阪府の人口は900万人なので、ほぼ10分の1の3000人ぐらい毎日入院していたことが予想されます。

現在のコロナの発生は1日に、「全国」で数千人、「大阪府」で200人ほどです。今年は、他の感染性肺炎がすごく少なくインフルにいたってはほぼゼロなので、感染性肺炎で入院はコロナが主になります。重症者は連日数名ずつ増えています。累計で150人ほど。

例年の入院すべき感染性肺炎が全てコロナに置き換わっていたら、現在よりもずっと多い「毎日」数百人がコロナで入院になっていたかもしれません。現在の入院の増加数は、幸いずっと少ない数にとどまっています。

重症病床数は、コロナ用に用意していたものが130−200床とのことでした。

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全国的に見て、コロナの増加数は11月の1500人から2000人越えぐらいで10倍に膨れ上がる感染爆発のパンデミックの増え方ではありません。おだやかな季節性コロナの増加カーブを描いていると思っています。

やはり、ピーク値は1日4000ぐらいではないかと思っています。そのうち重症者は数名から10人ぐらい、死亡者は平均連日10名程度ではないかと思います。

死亡者40人でニュースになっていましたが、1都道府県あたり呼吸器ウイルス疾患で1名亡くなるかどうかでニュースになるかどうかは、判断が分かれるところだと思います。

コロナウイルスは基礎疾患がある方が重症になる。基礎疾患の治療が必要な人が入院する病院でコロナを治療している。そこに矛盾を感じていた現場の医師はたくさんいました。2009年新型インフルの時にも何も変わらなかった。たくさんの医師が声をあげていましたが、今回も何も変わりませんでした。

幸いにもパンデミックしていないので、ひと月ほどコロナウイルス患者さんの自然増に黙々と対応していくことが続くでしょう。

 

☆☆☆まとめ

☆コロナ感染者の増加は季節性に近い増加カーブになっていて、感染爆発ではない。

☆今年の冬の感染性肺炎は、コロナが主になっている。

☆例年のインフルを含む肺炎は分散して通常治療していたので、入院1日3000人でもなんとか治療していた。

☆コロナは、1000万人都市で1日に数人重症の人が追加され、累計100−200人重症になっている。

☆例年の肺炎入院人数よりはずっと少ないが、他の疾患の治療の遅延がおきている。

☆コロナウイルスはインフルよりも重症になり、後遺症を残すことがあるから注意が必要。

☆亡くなる人は、多い日で1都道府県毎日1名程度(12月)

 

と言うことになると思います。

東京や大阪では、重症者のピークは200−300人、亡くなる人は1日に数十名程度にとどまると予想しています。その後は、暖かくなる前に減少していくと思います。

重装備で対応しているので、本当に大変だと思います。患者さんが多い地域に、余裕があるところから一時的に応援に行く体制や、県をまたいで病床を貸すという工夫をすると良いと思っています。日本全体なら余裕がある。

もう2019年年末からの幻の第1大波、夏の海外持ち込みの波、季節性の波と2年目で3波目です。ここから医療崩壊する可能性はとても低い。

このコロナウイルスの増加や振る舞いをどう捉えるかは、人それぞれで良いと思います。

間欠期に治療の動線を分けなかったことは、覚えていても良いと思います。院内拡散を防ぎつつ、通常診療も行うと言うムリを強いられているご苦労は想像に絶します。集中していっぱいいっぱいかもしれません。

 

☆☆☆

日本の医療は、民間病院が大きくなって連携を組んでいるという日本の医療ならではの特殊性からきています。なので、バラバラに発展してきたそれぞれの医療システムに自治体がお願いする形をとっている。

今回のように日本全体にまたがる感染対策は、国がつくる一時的な特別な野戦病院を作って人材を集中した方が良かったと思っています。感染症からの国民の防衛だから防衛医大を含めるべきかも。嵐が去ったら、解散すればいい。

感染数を減らす自粛という受け身と、野戦病院設立という攻めが両輪だったらもっと良かった。医療者も、通常の患者さんも苦労がへりました。

感染症は、一時的にでも建物を分けて人材を集中させていた方が効率的に感染制御ができます。日本では、永遠にそういったことをしない方針を確認できたことは一つの勉強になります。

どんなに新規感染症の急増が起きても日本は攻めの姿勢は作らず動線を分けない方針は、若い先生の勉強にもなるでしょう。日本は、引きこもって感染数を減らす細い糸に頼ることだけに終始しています。

若い先生方は、今後この「何もしない何も変わらないから苦労するレガシーな体制や方法論を刷新するかどうか」を頭の片隅に置いておくと良いでしょう。前の世代の人々が、自分が引退した後の次の世代や未来の患者さんのために汗をかくことは悲しいことに少ない。

医療設計が脆弱だから、国民に自粛を呼びかけるしかなかった虚しさを憶えておいてほしい。それでも東京を含め各地方自治体は、できるだけの知恵を絞って対応を続けています。

災害など色々な国全体にまたがる問題がおきる時の準備になります。

こういう時でもないと、日本の医療システムについては余り考える機会がないと思います。自分が働いているにもかかわらず。いくつかのゴールへの解決策を自分なりに考えるだけでよいです。今、日本で起きている医療的な問題を俯瞰して眺めつつ目の前の患者さんのために全力で診療にあたりましょう。

若いうちは、一人前になり成長することが重要です。正しいことを言ってつぶされる必要はありません。大きくなって、実力が発揮できる年齢になったら今回の苦い思い出をおもいだしてより良い世界を作ってください。

2020年12月 2日 (水)

大量の海外渡航者受け入れ / ワクチン無しでOK

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ワクチンなしでも海外渡航者を大量受け入れすることになりました。

この時期に、思い切った発表をしました。
予想より早く為政者のフェーズチェンジが起きているようです。

☆☆☆

早晩、蔓延期に入り意味を失ったクラスター追跡も終わることでしょう。
数か月後にたくさんいらっしゃる海外渡航者も追跡することはできません。ウイルス持ち込みも確実です。国内で発症する方もいるでしょう。それでも大丈夫との判断です。

政府が独走することはないので、専門者たちが持ち込まれても日本ではもうパンデミックしないと考えているということを示しています。11月12月上旬の動きを見て、パンデミックしなかったことから夏を予想している。5番目の季節性コロナになったという、政府の読みは正しい。

インフルより少し重症化しやすい面と後遺症が多い面が特徴だけれども、それに対するスキルも上がっている。

☆☆☆

PCR陽性者数の発表や報道は激減しています。そして、オリンピック開催に向けての報道が増えている。これから、こういう感じで明るい話題が増えてくるでしょう。僕はジャックポットは12月18日だと思っていたから2週間前倒し。

現実のファクトを見据えた良い判断と発表です。国民の安心につながります。


GOTO中止を撃破したうえに、それどころの話ではなくなりました。
こんな短期間で、いろいろひっくり返して攻め続けるとは。

希望ある未来へ。僕はそれを応援したい。

2020年12月 1日 (火)

例年の肺炎数との比較 / マクロで見た肺炎入院数

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日本呼吸器学会の報告をお見せします。

毎年、10万人当たり1日30人ぐらい、1億の人口なので毎日3万人ぐらい肺炎で入院していました。さらに高齢化がすすんでいるので、連日4万人かも、と言われています。東京はその10分の1の人口なので、たぶん毎日3千人ぐらい何らかの肺炎で入院になっていたことが予想されます。

30人に1人が重症と低く見積もっても、毎日100人以上が酸素をつけたり人工呼吸器をつけていたことでしょう。毎日100人以上の重症肺炎患者さんが増加したことが類推されます。たぶん、もっと多いと思います。

脳梗塞が持病にあれば神経内科が診たり、心不全なら循環器が見たり、外科手術後なら外科医が診たりして、様々な科で肺炎は治療されるので合算したトータルの患者数の多さは医療者でも普段意識されません。

高齢者なら、具合が悪くなれば肺炎と心不全必発といっていた先生もいました。両者は関連しあっています。

 

☆☆☆

コロナウイルスも呼吸器感染症による肺炎を起こすウイルスです。

こちらに大阪の丁寧な取材記事が掲載されています。軽症、中等症が増加しています。

東京は重症者は累計70人弱(11月30日)ほどです。前日から数人の増加です。

全国累計でも毎日100人単位で増えることはありません。そもそも、病床を特殊化するからベッド数が東京では90未満に設定されています。普通の肺炎を治療するところで、コロナを治療してはいけないことも逼迫(ひっぱく)の要因です。

毎年、医療機関は冬に激増する呼吸器と循環器の入院患者さんのラッシュをなんとかやりくりしてきました。

逆に見れば、少数の特殊病室も満床にならないぐらいの人数になっているということです。他の肺炎がほとんどいないことが幸いしています。

 

☆☆☆

今年は、海外からの流入の途絶、国民の感染管理で、インフルやその他の感染性肺炎が軒並みほぼゼロです。

ということは、誤嚥とかではなく感染性肺炎で入院してくるのは主にコロナということになります。

その数が上記です。

 

私は、肺炎の治療管理はとても大変だと思っています。ある日出勤したら、たくさんの器具が装着された患者さんがICUにいらして、「君が受け持ちだから」と言われた時代を今でも憶えています。尿量測定を1時間おきにしているうちに患者さんの横で寝てしまって、意識が戻った患者さんに「医者が自分の代わりに死んでる」とナースコールされたこともありました。

ミクロでみると、肺炎はとても厄介な病気です。

 

☆☆☆

肺炎の総数が少ないということは、個々の手間の大きさとは別のマクロの問題です。

高齢化社会における例年の肺炎入院の実数の巨大さと比較しないことや、他の感染性肺炎の発症も入院も激減していることなど俯瞰したマクロ的なことをメディアは触れません。特にインフルエンザウイルス肺炎の入院はゼロでしょう。

比較しないと、その実数がどんな意味を持つのか私たちは分からない生き物です。

 

科学的な医学的ファクトは、どこから眺めても変わりません。
呼吸器学会の報告は、だれが見ても同じ結論でしょう。

メディアでこのグラフ、見た人いますか?

正しいことを伝えようとする熱意はゼロです。

 

☆☆☆

昨日「自分で正しいことを考えるようになったら、不安が消えて世界が広がる感じがしました。今は、他の人のボランティアのために活動を続けています。」という、うれしい言葉をいただきました。自律的思考の勝利です。

恐怖は、私たちが自分で思考することを奪います。そして、法律まで作って逃げられない世界を作ろうとする。

僕は、これからもファクトを一つずつお知らせしていこうと思っています。材料提供しかできないけれど大切なことだと思う。その先それをどう考えるかは、それぞれの人が自由に行えばよいと思う。自律的に考える自由が担保されていることが大切だ。

僕は、視聴率やお金、出世のために人々を不幸にし、生活や暮らし、未来を担う若者の学業を破壊する人々から
私たち国民の生命を守るインフラ、富や財産、ささやかな幸せを守りたい。

そのためには、安全な地面の所在を示す閃光弾を地道に繰り返しあげ続けるしかないと思っています。

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