破綻した理論に未来は無い
僕は、今のコロナ対策は理論的に破綻していると思っている。未来も見えない。
蔓延しているという現状把握すらしない。クラスターで囲い込めるというのは間違いだ。
それなのに修正もしない。
予想も現状把握も対策も失敗続きだ。国民は、40万人死ぬと脅されて震えあがった。ウソだった。
冬に新型も従来の季節性コロナと同じ振る舞いをするだろう、という予想をした専門者がいただろうか?ホントのことは外す。
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という報道があった。コロナを特別視しすぎたための弊害だ。
一般診療所でも簡易検査でよいくらいのものにすればよかった。
国民に恐怖を植え付けすぎたツケだ。
上層が現場の医療者の兵隊と国民をつぶしている様相だ。
コロナはCOVID19から20,21へと変異している。もう新型コロナでもなくなっている。
毎年変異する感冒ウイルスなのに、2019年型を特別視させたのは誰だ?なぜだ?
クラスター追跡なんかしていたら差別だって続くだろう。エンガチョを探しているんだもの。差別を無くそうなんて無理な話だ。人間をわかっていない。コロナは軽い風邪ウイルスとして日本にずっと住み着く。永遠にエンガチョするのか。
COVID20も21も22も永遠にクラスター追跡するのか?PCRの試薬は全部違うぞ。クラスターが多層的になるから、手間が指数関数的になる。ぜひ、やり続けてほしい。どこかの地域は無料だから何千万回行っても心配ない。
早く結論が知りたい。
COVID-19はダメだけど、COVID-20はクリニックで診ていいのか?コロナは永遠に保健所マターか。
専門者委員会の早く結論が知りたい。
こんなに恐怖を国民に植え付けてどう後始末するのだろう。
もう、普通に市中病院で診れないじゃないか。
永遠にコロナは、集中治療室だけで診続けるのか?
早晩コロナを診るように指示された病院は反乱を起こすだろう。そもそもコロナ病院じゃない。
少なくとも、オリンピックのころはどうやって診療するのか、専門家は年初のステートメントをするべきだ。彼らの書初めは、「弐類」や「エボラ並」か。「ICU潰し」や「逼迫もとい、疲弊消耗」にすべきだ。
NHKとワイドショーが元旦から「コロナは普通のカゼになりました。近所の病院で診てもらいましょう。」と言ったら、「そうなんだ」となるだろうか?5歳児のように「ボーッと生きてるんじゃねーよ」になるんだろうか?
宇宙服と毒マスクの人しかコロナ診れないことにしたのは、最大の罪だ。それなのに軽症者は家に帰る。どうなってるんだ?街角PCR陽性者は買い物をして帰る。
記録は捨てられ、やったことの是非も検証もされない。システム不良のために疲弊し脱落していく医療人と恐怖におののく国民だけが残された。
ヘタクソなやり方が社会生活も経済も人のつながりも、伝統も、喜びも、人々のささやかな富も壊した。
日本は日本のやり方で良かったはずだ。オリジナルな国民を守るやり方を考えて整備することを放棄してしまった。
彼らは間違いなく破壊者だ。多くは、軽症で帰っていく。
重症な陽性者だけを動線を分けて特別に診る場所をいくつか作れば良かっただけだ。
僕が、コロナウイル陽性者の1日発生数を極めて正確に予想したのには理由がある。
山形の先生が地道に、軽微な症状しか出さなくても季節性コロナウイルスの増加数を地道に何年も追跡してくれていた。そのデータから秋の数倍になることを示してくれていた。本当に素晴らしいデータだ。実地の臨床医は優秀だ。
僕は、新型コロナウイルスも同じ振る舞いをすると考えた。そしてその通りになった。つまり、強毒ではなく拡散力が強いわけでもなく季節性になったということだ。それなのに毒マスクと宇宙服で診る決まりにしている。
その辺にいるウイルスになったのに、遠い世界の強毒ウイルスのようにイメージ操作している。
インフルだったらたくさんの施設で分散して診ていた高齢の人々を、多発外傷や致死的な様々な疾患を治してくれるような救急の先生やスタッフに集中して押し付けている。そういう施設でしか診ちゃいけないルールにしているからだ。
どうみても失敗策だろう。
その辺で普通に診れるように、高齢者で入所中ならそこでインフル並みの対策をして診れるようにすればいいだけだ。ルールの緩和をすべきだった。
医療は観察と実践の繰り返しのはずだ。
「日本では季節性コロナになった。だからこのまま入所の施設で診ましょう。重症になったら他の肺炎と同じく色々な病院で集中治療します。」が正解だろう。集中治療室のスタッフたちに休息を差し上げることができて、守ることになる。長期的な医療のエコシステムを担保する。応援の手紙なんて、疲弊して眠たい目で読めるわけがない。
補助金を出すらしい。でも、僕は過労で当直室の電話に手をかけて亡くなった先輩の先生を知っている。いい先生だった。奥様が、「ここにいてほしかった」とお子さんとご挨拶にいらしたことを今でも覚えている。そのとき僕は、殉死ということばが脳裏にグルグル回った。
どんな先生も1万円札より高級ディナーより1時間の睡眠時間が大切なことをいっぱい経験している。食事と睡眠どちらをとる?だったら、僕は間違いなく睡眠をとる。エレベーターの中で寝込んで上下している医師を僕らはそっと起こさないようにしたりしている。大事な仮眠だからだ。そのエレベーターも陽性者が乗ると1時間止めて消毒している。救急につながるエレベーターを止めている。何してるんだろう。
そりゃパンクもする。仮眠もできないじゃないか。
今後、COVID20も21も22もでてくる。無症状や軽症者にもずっと宇宙服なのか。だったら季節性コロナは永遠に宇宙服で診ることにしてしまえばいい。そういう病院を林立させればいい。そんなにコロナは特別なのか。
季節性コロナなんて、誰も相手にしてこなかったじゃないか。へなちょこウイルスとして。COVID19だけ急に強毒になった。
このままでいいんだろうか?僕は冴えないやり方への怒りの度合いから、集中治療の救急の先生から反乱が起き始める気がしている。季節性だからはもうすぐやむだろう。それで問題が霧散して、何もしないというシナリオかもしれない。
そしてなにも新しいものは作られないだろう。本当に悲しい。新型インフルの時にも同じだった。何回も何回も同じことを繰り返して、なにも作られない。国民同士を反目させて差別を増長させて、冴えないシステムで恐怖に落とす。
「私たちは、新しいシステムを作って国民を守りました。ここまでは大丈夫という点を拡張しました。流行終息後は解散しますが、今後緊急時には発動することにします。普通の生活をして大丈夫です。それから、この感染症は土着のウイルスになりつつあります。その観点からの治療に切り替えます。不十分ではありますが、内服薬も承認しました。軽症なら効果があります。多種類にわたるワクチンも半年後ぐらいには実用できます。来冬の季節性流行は小さくなります。ご安心ください。」
というアナウンスが聞きたかった。日本は、ウイルス自体の被害が軽微だったから上手にやればよかった。実際に残されたのは、絶望した国民による総引きこもりの竹やりバケツ攻撃と1年の予算に匹敵する借金だけだ。
「絶望するな。石を積み上げるような忍耐と努力がレジリエントな患者思いの医師になる秘訣だ」と教えてくれたいい先輩もいた。そうなのだろう。僕らは諦めないようにしよう。どうせ普通のカゼになって、クリニックでも診れるようになるだろう。それが自然の発露のウイルスの広がりの真理だからだ。川は海に流れ、空気は循環する。人間はそれを止めることはできない。ウイルスは全国に拡散していて、毎年冬に小規模流行を繰り返す。
そう言った未来も見ず、クラスター封じ込めの努力をしている。なにしているんだろう?保健所の人たちも、差別しか産まない陽性者も濃厚接触者もかわいそうに。
私たち国民は、正しい知識をもって起きていることを自室で生暖かく眺めていればいい。ドラマを見ているように眺めていればいい。
破壊者の声には耳を塞ぎ、自分たちで乗り越えて豊かになっていけばいい。ゆっくり立ち上がろう。毎日を大切に生きよう。
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