「日本のコロナウイルスは終わった。さあ旅にでよう」 / 昨年6月のコラムが示した北極星
昨年夏、プレジデントオンラインのコラムのお仕事をいただきました。
新型コロナウイルス(COVID-19)の流行によって、世界中の人々が大きな被害を受けた。コロナ禍と呼ぶ人もいる。「禍」(わざわい)は、人間にはどうしようもない天災や病気でおきてくる喜ばしくない事柄を示す。
日本では、コロナによる損害はウイルスそのものによる健康被害よりも経済停止や政治的な要素による被害が大きかった。だから、「コロナ被害」と呼んでもよいかもしれない。
今でも僕は、正しかったと思っています。正しく北極星を指し示すコンパスになれた気がします。
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専門家はなぜかPCRが行えるようになった2-3月以降のことしか語らないけれど、2019年12月から2020年初頭まで相当数のCOVID19キャリアの中国の方が来邦していたはずです。そして、それは日本に無数のクラスターを生んでいたと思う。
当時臨床にあたっていた医師は、昨年年末年始にインフルでもマイコでもないしつこい咳のカゼの治療に難渋していました。高熱や頭痛がでて、気管支肺炎になった人もいました。
僕は、それらは巨大な新型コロナウイルスの流行の山だったはずだと思っています。
真の意味でのパンデミックが日本では無事去ったので「旅に出よう」と書きました。そして、その後は季節性になるだろうと思いました。
なぜなら、何万人に死亡者がのぼることもなかったし、その時に免疫を獲得した人も多いだろうから。
そして、その通りになりました。
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1年前からその後の正しい流行の結論を出せたかについては長々とブログに綴ってきました。
患者さんが怯えるぐらいメディアがひどかったので、ちょっと怒っていたことが多い日々でした。長文になっていたことを反省しています。
その時々のトンデモ情報やフェイクに近いトンデモ報道も記録しました。
恐怖で稼いだ視聴率は、後々それらに関わったひとびとの存在をむしばんでいくと予想しています。自身の信用を毀損したことが一番でしょう。屋形船もフェイクでした。いまでは、コロナを流しても視聴率が稼げなくなりました。
天網恢恢疎にして漏らさず、です。
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じゃ、なんで「現役医師の提言「日本のコロナウイルスは終わった。さあ旅にでよう」 」と書き始めたかというと、みんなで違うパラレルワールドに行きたかったからです。年末年始のPCR以前の大流行が終わったこともお知らせしたかった。
ゲームに、QTEクイックタイムイベントという概念があります。その時にとっさにとった行動で次のゲーム展開が変わってくるというものです。少しでも、より良い方向に変わってもらいたいと願っていました。
でも、その後どんどん一人ぼっちになり誇張やフェイク報道の嵐にのまれていきました。冷たい黒い水を浴びせかける人々が次々に登場しました。
結果からいえば当時、私が予想したことがほとんどその通りになったのですが。
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破壊者たちから僕たちを守ったのは、ヒーローではありませんでした。一番はウイルス自身の自然史ともいえる振る舞いでした。日本人の間のウイルス量自体が減り流行を沈静化させたことが、人間を騒ぎたくても騒げなくさせました。
今回のことで、国民や医療者が学んだことは多いと思います。
破壊者は少数だが、同じ方向から違うやり方でやってきます。どこから来るのか確認できたと思います。僕は言わないし、対立するつもりもない。言われたことにキチンと従う従順なシモベです。
何か頑張っている人を否定することでしか存在できない人も確認できました。彼らは自分では何も作れないから、何かをしている人に依存する空虚な存在です。大声で否定して、不安をあおることしかしない。実務に当たっている人の苦労がわかってかわいそうだから、僕はそっとそっちを応援する。
実は、そういった迷惑な人々をかわしながら建設的に未来を作る人間の方が多い。しぶとく生き残ろうとする市町村の首領の方々が参加されている官民一体プロジェクトとコラボさせていただています。彼らは、批判を浴び続けながら頑張りました。僕は、そういった建設的な人たちとこれからも一緒に作業しようと思います。
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僕は、クリニックに通院する患者さんたちの不安を打ち砕き、守り続けられたことを小さな勲章にしていいと思っています。
自分で自分にあげる勲章だから、だれも文句は言わないだろうと思います。
小瓶から氷に注がれる少量のドライジンの透明な液体だけが、ご褒美です。ワンジガー弱40ccぐらい。
いくつかのコラボ仕事も仕上げました。今日はソルティドッグ・ジントニックとともにバトルフィールドにでかけようと思う。全く甘くも旨味もなく純粋にウッディスパイスの植物の香りだけなのがいい。アルコールに檜油を垂らして飲んでいるようなものです。飾りも甘みも全くない。
アイラもいいけれど、琥珀でもない透明な感じがガラスのようでいい。
トラップをかわし、潜伏する敵を見つけて、QTEをこなしながら。日本のこれまでの伝統の上に輝く幸運に祝杯をあげるために。
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