鳥のいない日 / 私たちの個人情報が異国に飛び去っていた日
いつもは可愛らしい鳥が通勤中にたくさんいます。
今日は鳥がいない日でした。
鳥がいないと寂しい。
クリニックの近くの神田川にも、メトロの屋根にもいなかった。
☆☆☆
僕は携帯をあまり見ません。
急ぎで情報チェックするときぐらい。
大事なことはすぐ電話して直に話すし、キャリアメールとFAXなんかで仕事しています。
不要なアプリは入れていないからシンプル。
☆☆☆
「大和田の携帯は本当に電話機だな」とか笑われたりしました。
「****入れていないですか?」と聞かれても、「ごめんなさい。なんか苦手で」と答えて入れていませんでした。だからグループにも入ってなかった。動画通話もできなかった。不便だったけど本当はセキュリティのことが心配だった。
防災にまで使う自治体があったソフトから個人情報が線となって流出。
無防備そして無思慮。
皆さん自治体のデータは異国の地です。
自治体を信じてデータを預けた人の気持ちも何もかも消えていきました。ご高齢の皆様から若い人まで全て。
☆☆☆
鳥がいない日は寂しい。
いることが普通になっているから、失われて初めてその意味を知る。
可愛かった表情や、手で包んだときの羽毛の暖かさ、一人で歌ったり喋っている姿。
いなくなってしまった。さよならスイちゃん。
日本人の個人情報が丸ごとすべて鳥の歌のように海を渡って消えていきました。
鳥がいない日は寂しい。
無くなってしまった。
信用もネットワークのつながりも、会話の中身も公的インフラ情報もなにもかも。
ひも付けされているものすべて。
自国で建設的なことをしない、ということはこういうこと。
☆☆☆
僕は最初から失われていたから、失うものはないけれど。
サヨナラ。信頼。生活基盤。
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