新しい海原へ漕ぎ出す / 変化を乗り越え良きものを紡ぐ
ラジオでお話しした時の写真です。薬の副作用やメカニズム、病気と薬など治療薬についても仕事してきたのでご依頼も多様でした。
20年ほど前には、日経ドラッグインフォメーションDIに連載も持っていました。ツルハ薬局さん、スギ薬局さんなどの講演会もしたりしていました。懐かしい。ケアネットさんの仕事をしているのもその流れ。
そこから鹿児島の薬剤師さんと楽しい動画を作ることになりました。
クリニックにテレビクルーが取材に来た風景です。
地上波もいっぱい手伝ったけれどBSで地中海食の説明をしたこともありました。健康を守ったり未病から引き返すには、栄養と運動が基礎だからです。美味しい料理をスタジオに持ってきていただいて、皆んなで試食しました。キチンとおいしいものでした。
いくつも自分で新書を書き新聞のコラムを連載し、医療的なことをわかりやすく説明するお仕事を続けてきました。お母さん向け新聞やお子様向けの新聞や子供さんの健康や勉強の仕方など学習塾の仕事もしました。
なんだか、向いていたようです。
建設的な良い報道を心がけていたように思っています。
ところが、2017年後半ぐらいの数年前から少し変質していったように思います。
☆☆☆
あせり、というか、強引にあるテーマに近づけようという依頼が数年の間増えていきました。
それにつれて、ほとんどをお断りすることになりました。
目の前の患者さんを良くすることが仕事なので、その軸足を失いたくありませんでした。
その期間、管理栄養士さんの臨床研修講師やシンポジウムなどに注力しました。今では、栄養学会の理事になりました。
クリニックレベルの街中に管理栄養士さんが存在することで人々を守るシステムの役員をしています。減薬につながります。薬を増していくより、そちらの方が患者さんは良くなる。
こういった診療をつづけるとともに、医療をめざす若い人を助ける仕事にシフトしていきました。
自分でも新書などをたくさん書きましたが、医療監修を続けました。これは、ネットで活躍する著者さんとリアルな本を結びつける新しいデジタルフォーメーションのあり方を示したかったからです。どれもがうまくいっていて、増刷に増刷を重ねて長年のベストセラーを続けています。
私は、それぞれの著者さんと深い信頼関係を築いていて連絡をとりあっていることが財産になっています。
泡のように消えてしまうものでなく、地に足のついた仕事を違う分野の方々と一つずつしてきました。そして、常に教えてもらっています。
☆☆☆
コロナの間は、肉を食べて元気になろう、みたいな番組に出演しました。
その時に、少し風向きが変化したように思いました。
先日、ひさしぶりにメディアの方から連絡があり自分の思っている感想を伝えて少し話をしました。
コロナの話題は大変だったことをお伺いしました。テレビ局の中も色々で、その前からずいぶん混乱と焦りがあったようです。
「大和田さんの言っていることは良くわかります。現場も大変でした」とおっしゃっていました。
ぜひ良い心を持ってお仕事を続けていただけるようお願いしました。トップからの指令に従いつつも。
☆☆☆
メディアが焦って粗製乱造するフェイク虚像を手伝わなくて良かったと思います。
全てが落ち着いて正常化するとは思わないけれど、風向きは良い方向に変わってきているのかもしれません。
ここ数年のメディアの狂乱はなんだったのだろう?消えてしまう虚像。
状況に応じて、時間と手間がかかるけれども結論が物として結晶化して残るリアルな仕事ができてよかったです。
クリニックの医師数をふやして診療拡充と予約システムをスタッフと整え、待ち時間減少につとめました。コロナ人災を通してリモート診療もできるようにしました。
いただいたご依頼にお答えして、オンラインジャーナルでファクトをお伝えもできました。何万ビュー(時には100万ビューを超える)もいただけているとのことでした。ありがたいことです。
昨日、松任谷正隆ユーミンさんご夫妻がなさっている新しいプロジェクトが正式に開始したとのご報告もいただきました。ちょっぴり僕もコンセプトをお手伝いしています。別件で少額だけど僕は同じ方向性で寄付を続けてきていたのでトッテモうれしい。
☆☆☆
僕は、無から有を生み出すことが一番ワクワクします。
誰かの手柄をトンビのように背のりしたり乗とったり、パイを奪ったりするのは争いの元になるから好きじゃない。
「ゼロサムゲームではなく、新しい分野をつくりノン・ゼロサムゲームがいいですよね。そのブルーオーシャンを自分たちでプライベートビーチのように泳ぐのが幸せですよね」とエレクトロニクス大手の方とお話ししました。
人間社会を超越した生き物たちや自然界の法則を感じながら、一つずつ世界を広げていこうとおもっています。
過ぎ去ったコロナ災害は、社会においてそれぞれが「どんな人だったのか」「どんな性質をもつものなのか」ということを明確にしてくれたと思います。
僕は、建設的に人々を守る側に常に身をおけたことにホッとしています。プレジデントオンラインの強運についての記事は本当にその通り。夢を儚い(はかない)ものにせず、ビジョンが見えたらパーフェクトを目指して実現する。その繰り返し。
☆☆☆
声が大きく強制力を持つものが正しいわけではありません。時間の試練に耐え人々に愛され役に立つものこそが良いもの。
人々を守り、人々が自由を謳歌し、安心して未来を紡げる社会が正しい。正しいものだけが生き残る希望を持ち続けたいと願っています。
ひとつずつ紡いでいく織物のようです。反物(たんもの)やタペストリーになって模様が見えるまで、運針の意味はわからない。
でも、きちんと針を運んでいけば美しいものになる。そう信じています。
これから数年で、世の中は大規模で急速なデジタルトランスフォーメーション(変容)していくことでしょう。診療もネットとリアルが融合していいくことでしょう。建設的な人々と一緒に仕事をつづけようと思います。
新しくて楽しい未来をみんなで一歩ずつ。
僕らは新しい海原へすでに漕ぎ出しているクルーです。
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