美しい表紙の絵 / 影山徹さんの装丁絵 / 老人と海
文章を校正しつつみていたテレビで見た「老人と海」(リンクは新潮社)の表紙絵が美しくてびっくりしました。
「海底2万里」や「鹿の王」の方でした。音もなく移動する「ジェリーフィッシュは凍らない」も美しい。
この表紙絵、なんて空が明るいんでしょう。
☆☆☆
老人と海の絵は、カジキマグロの視点から老人の船を見上げています。素晴らしい。
空は明るい。
小さな魚は後で出てくるサメの大群でしょうか。海亀も混ざっています。
魚群はカジキマグロを中心として、向きが左右上方にむけられています。カジキマグロから湧き立つようです。
☆☆☆
老人と海は、海が主役の小説です。海(人生)に翻弄される人間の話だとおもっていました。
主人公が老人ではなく、カジキマグロ。本の内容を理解されて描いているとしか思えません。スゴイ。
NHKの解説もそのようになっていて、ああ僕の読み方はただしかったんだ・・・と思いました。番組の挿絵も水彩画風です。
謙虚に自然と対峙する人は、少年や村の人々と共に暮らすことができます。
番組のおかげで、忘れていた米国人への浅はかさについても復習することができました。
☆☆☆
海の中ではこうやって暮らしていたけれど、釣り上げられることでサメはカジキマグロを食い尽くします。
こちらが海の中なのに、空を飛んでいるようにも見える。
色彩も美しい。空まで遠い海の奥深さと、水の透明さも伝わる。なんといっても空が乾いていて明るい。
海の大きさに比べて、小舟の頼りなさも伝わる。自然から見たら、人間はこんな感じの存在なんだと思う。
本の絵というのは、本の内容を示しつつ顔になるものです。本当に美しい絵です。
見飽きない良さがあります。すごい人がいっぱいいらっしゃるのが、ウレシイ。
ワクチンもみんな打ち終わりました。スゴイ!!
大きな海の嵐を、小舟の日本は無事乗り切ったということ。
ワクチン接種率が高いという報告は100%信用できます。
「宿題ちゃんと終わったから、もう放っておいて」ということ。
全部思い出。
人に優しいひとが、東京のトップになってくれるといいなあぁと思っています。
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