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03.頭痛、神経内科

2021年10月 2日 (土)

ALSが治る未来 / チロシンキナーゼ阻害薬 ボスチニブ

Wcn2021

内服薬のボシュリフ(ボスチニブ)でALSの進行がとまりました。

Drug that stops ALS progression found using iPS cells from patients: Kyoto Univ. team

以前から注目していた薬剤です。

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2年前に血液内科でもないのに、製薬メーカーの方にクリニックに副作用と作用について説明に来てもらったことがあります。

長時間お話をおうかがいして情報を得ていました。治験の結果がキーオープンになりました。

その後いろいろボスチニブやチロシンキナーゼ阻害薬の論文を読みあさりました。細胞内の異常蛋白をへらしたり、シャペロンタンパクへの負担を減らします。その結果、神経細胞保護効果につながる。

シナプスを介したり神経伝達物質を介したりするんじゃなくて、ALSの人の神経細胞に起きている悪循環を断ち切る薬です。ALSで起きているメカニズムそのものを解決するアプローチ。

国際神経学会で発表される予定です。

この治験に入れるように他の治験は避けて患者さんのエントリを検討してもらっていました。予見が当たってよかった。

遅らせるんじゃなくて、止めたんです。飲んでいれば進まない。もう、それで十分。たくさんの人々を診てきて看取ってもきたから涙がでてきます。本当に泣けてくる。

「科学的にALSを制圧することが視野に入ったのではないか」

神経内科医がALSを治せる日がきました。

すごい!!!!!!!!!!

2021年8月13日 (金)

肩こり体操 / テレワークの合間に

 

肩こりを改善する体操をマッチョな京角さんと作りました。

肩がこることばっかりですが、リラックスしてがんばりましょう!

クリニックでお勧めしています。

毎週金曜日にアップされていく予定になっています。

代謝をあげる体操も予定されています。

2020年6月17日 (水)

夏の頭痛について取材にいらっしゃいました

Photo_20200617100501

健保組合の雑誌の取材の方が見えられました。

夏の体調不良と、夏の頭痛についてでした。

雑談も面白かったです。

建設的なメディアの方がいらっしゃること多くなって、ちょっと嬉しいです。

一つずつ。

2020年3月21日 (土)

「脳を守る」という軸足

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日本は、油断は禁物だけれどもコロナの騒ぎが一段落しつつあります。今日は、つかのまの休日。これまでの仕事を振り返りつつ、ブログの「秋葉原駅クリニック・お仕事」を整理しました。

「脳を守る」医師になりたいという気持ちで神経内科医を選択しました。当時はMRIも無く、やっとCTの時代。脳に空気をいれる気脳写というものが残存していたりしました。筋肉生検、神経生検を自分で行い、自分で夜中じゅう染色して寝ないで朝プレゼンテーションということが普通でした。今は、きちんと技師さんがサポートしてくださっています。

基礎研究と臨床を並行しておこない、論文をしたためてきました。オーソリティーとリアルなものにこだわって基礎と臨床を行なってきました。論文には査読があります。治療には成績が、出版にはインパクトで評価されます。一つずつ、公平な他者に評価されつつ前に進むという作業を繰り返してきました。

未来はわからないままの、ほふく前進のようなカタツムリのような速度。今もだけれども。

日本各地の医療機関をめぐり医療システムを研究し発表もおこないました。

こどもが医療機関にかかることの怖さを減らす本の依頼を受けて、絵本を描きました。

栄養で脳を守り、薬を減らすということも一貫してやってきました。オメガ3のDHAで脳を守るという仕事は、国際GOEDの会合やDHAラボとして結実しつつ継続しています。地中海食を用いた和食への応用も形になり、続いています。

「栄養を処方する」という理想を掲げ、採算を度外視して管理栄養士さんからの栄養指導をクリニックで続けてきました。管理栄養士さんの教育システムも構築し、臨床栄養協会の理事になりました。

女性たちを苦痛からまもろうと、積極的に頭痛診療をおこなってきました。著書をしたため、国際学会や日本精神神経学会、頭痛学会で発表を重ね、日本全国で医師向けの講演会も行いました。お薬を飲めないときのために、AECウオーターをカンパニーイメージの一つとしていただき採算度外視で継続していただいています。

海外留学のタイミングで、都立病院統廃合のお仕事に就くことになりました。今は亡き新田先生の思い出は2009年にも書かせていただきました。病院ビオトープ構想については、その後反響が大きかった思い出があります。リハビリの先生と論文を書いて、賞をとってくださいました。

薬だけでなく、栄養療法、運動療法、リハビリテーションを統合して、患者さんを治療し、地域医療に大きく貢献したことが出版やBS健康番組につながりました。自分で運動しなくっちゃわからないと思って、運動しているうちに沢山走って泳げるようにもなりました。代謝学の論文も読めるようになりました。訓練。

忙しかったけれど、いつも全力で仕事をしました。万事塞翁が馬、だと思って。お仕事はたくさんいただいたけれど趣旨がちょっと違うタイプの時には「ゴメンナサイ」とお断りしてきました。大切な仕事にリソースを集中してきました。

国家資格を得たいと頑張っている人のために、参考書の監修も継続しています。能力の高い方を世におくりだしつつ、楽しい参考書を安価に出版してベストセラーを続けています。苦しい出版業界の中でも、キチンと良いものを作ることで商業的にも成功するためのシステムづくりをしようと挑戦しつづけています。

患者さんをの守るという軸足のもとに、リアルなものを新しく生み出しつくりだしました。
今もたくさんの人々とお仕事を継続しています。懐かしむだけでなく、その先にやるべきことがたくさんある。

出産後にスタッフが戻られる予定になっています。妊娠出産を経ても、雇用の機会を守り続けるという夢がまたひとつ実現される。

ステルスで作られるフェイクやブラフではなく、こうやって地に足のついた「手触り感のあるリアルなもの」にこだわり続けたいと思っています。世の中、何か仕組みを作って「うまくやろう」とすることは、きっと不可能。キザシにも書きました。

まだまだひよっこ。やらなくっちゃいけないことが沢山あります。小中学生新聞の方や「からだにいいこと」の方にもお話ししました。

サイバー世界の発達で正しい情報が拡散するようになって、皆んなの目も肥えて、かえって世の中が少しずつ職人に有利になってきているのかも。サイバーが発達すると、正反対のリアルが評価されるという不思議。

僕は、地道に人々の健康に貢献できる仕事をしていきたいし、そういう仕事に就きたいと思う人々のお役にたちたいと思っています。何よりも、人を癒す人になりたい。これからも、ずっと。

たまに時間軸で業績をまとめるのも良いかもしれない。

2020年3月 9日 (月)

片頭痛治療薬ウブレルビーUBRELVYが米国で認可されました

CGRP阻害薬 UBRELVY ウブレルビー がFDAに認可されました。

トリプタンとは異なる作用の薬剤です。

片頭痛には、神経末端から放出されるCGRPが大きな役割を果たすことが知られていました。

米国で薬剤として認可されたので、たぶん早いうちに日本にやってくるものと思われます。

トリプタンが効きにくい方や、内服すると辛い方などに朗報です。

久々の新薬登場となります。

2020年3月 1日 (日)

医療者向け講師の収録を行う日常

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医療者向けのインターネット講義の講師としてお仕事をしました。
専門のスタジオで収録しました。

緑クロマキーの前でお話ししたので、ガチャピンの服着たりすると透明になってしまいます。

内容からセリフ、全部を作らなくてはいけなくて結構大変なお仕事でした。

TVプログラムもいつも一発どりですぐ終わっていました。

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今回も、皆んなを困らせないように考えていたのですがとっても時間がかかってしまいました。
申し訳なかったです。

現場で尺を調整したり、用意された文章を直したりもしました。

スタジオの空気乾燥していたので、咳が出やすい環境でした。
でも、スタッフさんや関係者のかたも僕もノーマスク。

和気あいあいで収録を進めました。

通常通りシステムが回っていくから、経済が回るのだと思いました。

2019年8月29日 (木)

struggle to find the stars / 新しい扉を開く / 未来をつくる

今日は、早朝に起きて気になっていた感染症についての論文を読みました。

淹れたてのコーヒーを飲み、大好きなColdplayの”Hymn for the weakend”を聴きながら色々考えていました。

ここ1年間、悩む点もあり様々な試みをしつつ前に進もうともがいていました。

クリニックは、佐々木先生がやってきてそれぞれの専門を持つ総合内科専門医のツインエンジンとなり大きな変革を迎えました。

ここ数週間たまたま複数の患者さんで、事務さん、栄養士さん、看護師さん、僕と佐々木先生のスタッフ総出で共同して働いて患者さんを拝見したことを思い出していました。

Invitationeiyou

クリニックには、栄養協会からの招待状。管理栄養士さんは、お産後も勤務を継続したいとおっしゃってくださいました。

小さなクリニックを開設して、他のフロアもお借りして少しずつ大きくなっていきました。
お引越しして、看護師さんや管理栄養士から患者んにお話するスペースも作れました。

頭痛診療では、女性のライフステージに合わせて不安のない治療方法を模索して提供していきました。マグネシウムを多く含む海洋深層水も作りました。

経済的に大変でも保険診療にこだわって診療を続けてきました。

一つずつ長年、患者さんが必要にしていることを実直に積み上げてきたことを思い出していました。

駅前のビルの一室を貸してくださったオーナーさんのご厚意(移転の際にも最大限のご尽力をくださいました)、ディバックに計画書をつめて小山建築士さんと繰り返し図面をひきなおしたこと、博報堂の南部さんたちと議論をくりかえしたこと、その他のたくさんの人たちの協力のもとに作業をつづけていったこと。

彼らの協力が、新しい炎をともしてくださいました。
angel sent from up above
You know you make my world light up

流れたたくさんの歳月。
お会いした何万人もの患者様。延べでは膨大な数に達します。

そして、今朝。Coldplayの聴きなれた曲が全く違う曲に聞こえました。

沢山の違うスペシャリスト人々の力を統合して診療にあたれるシステムはとてもいいと思っています。
その成果については、いろいろな医学会でも発表してきました。ここでも綴っていきたいと思っています。

みんなと働きつつ、さらに新しい都市型の診療所の在り方を発展させ続けるミッションがあるのではないかと思うようになりました。

最初に開業した時に、新しいタイプの人々の役に立つクリニックを目指そうと思ったことを想いだしました。
その初心をリブート。

今日は、星をみつけた気がします。
それを目指して、新しい日々を進んでいこうと思いました。

2019年7月20日 (土)

優秀な看護師さん / 勉強する&運動する / 渋谷セルリアンタワーでの講演会

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クリニックの看護師さんは、北海道大学卒の方や東京医科歯科、順天堂大学卒といったところから来ていただいています。とっても頼りになる方々です。

いま、看護師さん向けの本を監修しています。
監修するためには、勉強しなくてはいけません。さらに、最新の看護技術情報については論文を読んだりもしています。

大きなところをまず、クリニックの看護師さんに見ていただきました。それを受けて、細かな点に修正を加えて前に進んでいます。著者の方も、やる気十分になりました。素晴らしい。看護師さんのお名前もきちんと本にクレジットされることになりました。とってもうれしい。

佐々木先生にも、看護師さんにも、メディアのお仕事を分担してもらっています。佐々木先生も、自説ではなくキチンと標準的なことを論文を読んで理解しやすいようにお話しされています。分野がみんな違うから医療版アベンジャーズ。

昨日は、クリニックのこれまでの経緯をつぶさに見てくださっている医療系の方が大切な部下の方も連れていらしてくださいました。

新しい治療の地平を切り開くところのトップになられたとのこと。本当にすごい。
彼が一番後ろに座るたくさんの聴衆がいらした渋谷セルリアンタワーの会議室で講演をしたことがあります。温厚だけれども眼光鋭い方です。

「先生が講演者だと、満員になるし、いつも場の温度があがります。こんなにたくさんの医師から積極的に質問がでてくる講演者はいません。一つずつ患者さんの問題を解決していっているご自分の経験例を真面目に説明している姿はとってもいい。」とお世辞を承ったことを思い出していました。

「お陰様でいろいろな医療機関さんからも紹介をたくさん受けています」と申し上げました。「大和田くんもがんばってね」と言われた気が。

専門部門で、またお仕事を一緒にさせていただくかもしれません。医療は、毀誉褒貶ではなく地道な毎日の連続です。これまでの長い月日の信頼関係から受診とともに時々励ましにきてくださるのは、本当にうれしい。

運動をして、勉強をして、診療や教育的メディアに備える。
その繰り返し。

昨日は内科的なことではない他分野でご紹介した患者様が、重症化することなく治癒されて退院されたとの報告を帰りがけに頂戴しました。報告書を読みつつ、とてもうれしかった。

毎日、一つずつ。

2019年7月 1日 (月)

頭痛の治療 / 「私の治療」

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日本医事新報社の「私の治療」の頭痛の部分を書いています。

沢山の専門医の先生が書かれています。
その中のひとり。依頼をいただき、記しています。

頭痛診療に長らく携わってきて、感じることがあります。

確かに、頭痛をよくするにはお薬が必要なことが多いです。

けれども、もっと大切なことがあります。
日常生活です。

ご来院くださった沢山の患者さん、ひとりひとりに応じて図を用いて詳しく説明しつづkてきました。
一時かぞえたことがあり、延べで15-20万人ぐらいの頭痛の患者さんを拝見してきました。
新しいクリニックだけでも、数万人を超えられています。

早朝、論文をよんで依頼原稿を書きながら、色々思い出していました。

頭痛について、国際学会で発表したこともあったし、頭痛学会で何回も発表しました。
また、座長もさせていただいたことも複数回あり、そのたびにさらに勉強することを繰り返してきました。

いまも、その途中。

患者さんの治療に還元することが大切だとおもっています。

2019年6月27日 (木)

思考の綴り(つづり) / 昼の秋葉原ランニング

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昨日は、昼休みが十分とれたので給水のあとクリニックの周りをランニングしました。
暑くて、日差しも強い時間帯。
ハトも陰にかくれています。

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ほとんど人が歩いていない道を選んで進んでいきました。

朝RUNもしていたので少し足に疲労感。でも、明るい昼間を走る爽快感の方がまさっていました。

その日の午前、守護神のような患者様がいらしてくださいました。

僕は、問いかけに応じることで脳内の思考がまとまることをお伝えして、
『思考の綴り(つづり)』ではないだろうか、とお話しました。

手紙をしるしていくとき、考えながらその人なりのリズムで一連の物語を『綴って』いきます。
相補的なDNAが美しらせんを描くように、患者様の問いかけによって、その場に僕の脳の思考による『綴り』がつくられていく・・・

「人に内省をうながす問いの名手ですね」と僕は最大の賛辞をお伝えしました。

誰かに何かを伝えようとするとき、人の脳のなかで何かがまとまる。
それを「綴り」とよぶのが正しいのではないだろうか、と。

綴るのには、時間を有します。だから、時間軸も内包されている。

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思考の枝別れは無限大だけれども、僕は、どんな綴りになるか、そのベクトルや「目的地」を用意しないようにしています。
オープンに自然の流れに任せる。

そうすれば、その時、自分が何を考えたいのかを知ることができる。

このハトが、どの方向に行くかはハトの気持ち。
ハト自身も予想できない、ハトの気持ち。

「みなさまとお話できる場をつくれたことだけで十分満足しています。
高額なものは、僕はあまり興味ないです。他者との比較のためだけのものは、他者がなければ意味を失うから・・・ 」

そうお話した翌日、旧知の方がおいしい赤福を差し入れしてくださいました。
赤福には松竹梅ないものなぁ・・・と思いつつ。
彼は、縁側で淹れたてのお茶で食べる運動後の赤福のうまさについて、力説されました。
それが「松」。

スタッフと頂き物を分けるのも楽しい。
アレルギーが得意な佐々木欧先生が来てくださり、難しい患者さんは相談して診ていけるのもとても心強い。

複数の医師が確認する作業。
そこにも「思考の綴り」が発生します。

校了まで数時間というコラムのブラッシュアップを20分で仕上げて、今日は昼食。
昨日取材でした。オメガ3の話題。

時間を見つけて走れるコース設定ができたことは、収穫。
夏、走ることを楽しみにしています。

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